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 久米設計は2025年3月21日、同社が設計したプロ野球・阪神タイガース2軍の新球場「日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎」(以下、新球場)が環境性能評価の「ZEB Oriented(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル・オリエンテッド)」認証を取得したと発表した。野球施設でZEB Oriented認証を取得したのは、国内初だという。

 新球場は25年1月に竣工し、同年3月1日に開業した。場所は阪神本線と阪神なんば線の大物(だいもつ)駅から徒歩5分の距離に位置する。地上3階建てで、延べ面積は約1万1100m2。構造は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造。施工は熊谷組が手掛けた。

新球場の外観。1994年10月に完成した、兵庫県西宮市の2軍球場「阪神鳴尾浜球場」の移転に伴い、新たに整備した(写真:阪神電気鉄道)

新球場の外観。1994年10月に完成した、兵庫県西宮市の2軍球場「阪神鳴尾浜球場」の移転に伴い、新たに整備した(写真:阪神電気鉄道)

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新球場はファンの拡大を狙い、ホームチームが陣取る1塁側ベンチに近い座席数を増やした(写真:阪神電気鉄道)

新球場はファンの拡大を狙い、ホームチームが陣取る1塁側ベンチに近い座席数を増やした(写真:阪神電気鉄道)

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 新球場は兵庫県尼崎市と阪神電気鉄道、阪神タイガース(兵庫県西宮市)の3者が、尼崎市の「小田南公園再整備事業」の一環として整備した「ゼロカーボンベースボールパーク」内にある。パークは新球場と同じタイミングで開業し、新球場の他に阪神タイガースの室内練習場や選手寮、市民が使える野球場、多目的広場などで構成する。

 ゼロカーボンベースボールパークはその名の通り、施設の特徴として環境配慮を大きく打ち出している。再生可能エネルギーやリサイクル素材の活用を推進する。22年4月には阪神電鉄と尼崎市の共同提案で、ゼロカーボンベースボールパークを含む周辺地域の整備事業が環境省の「脱炭素先行地域」として採択された。

「ゼロカーボンベースボールパーク」を上空から見る。パークには新球場の他、室内練習場や選手寮などがある(写真:阪神電気鉄道)

「ゼロカーボンベースボールパーク」を上空から見る。パークには新球場の他、室内練習場や選手寮などがある(写真:阪神電気鉄道)

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新球場ができた小田南公園に加え、大物公園や大物川緑地、阪神電鉄の駅なども「脱炭素先行地域」に含まれる(出所:兵庫県尼崎市のホームページ)

新球場ができた小田南公園に加え、大物公園や大物川緑地、阪神電鉄の駅なども「脱炭素先行地域」に含まれる(出所:兵庫県尼崎市のホームページ)

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