甲子園最初のオープン戦はあいにくの天候での1戦となった。正午前には強い雨。試合中も少し振り続いていた。気温も最高で11度。屋外球場の甲子園とあって、観衆もビニールカッパを着込んでの応援だ。
そんな状況だからか中日も含め、先発投手はピリッとしなかった。新加入のデュプランティエが阪神OBの板山祐太郎に被弾するなど3回で3失点。中日・涌井秀章も3回3失点だ。
プロなので天候どうこうは言い訳にはならない…とはいっても選手たちは大変だろう。それもあって少々、締まりのないゲームになったかもしれない。幸いだったのは両軍に故障者が出なかったことだろうか。
「どうしても昨日(4日)が雨で試合できなかったんで。選手たちのコンディションにはちょっと負担があったと思います。特に投手は大変だったと思う。この状況だと体の張り方も少し違うんで。健康な状態で終えてくれてるんで、いいかなと思いますけど」
そう話した指揮官・藤川球児も試合を振り返って、内容と同じぐらいコンディションを気にかけていた様子だ。“試合前の出来事”があったからではないと思うけれど、阪神ベンチには試合前からアクシデントが発生していた。
もともと先発はビーズリーの予定。だが体調不良で急きょ変更になった。病状もそれほど重い状況ではないようなのでよかったが、季節の変わり目、一般人同様に注意が必要な時期だ。デュプランティエも初甲子園が雨で厳しかったのかもしれない。
開幕前、阪神は2度の神社参拝を行う。商売繁盛を願う西宮神社と、必勝祈願の広田神社だ。チーム、関係者全員で出向く。しかしトレーナー陣は西宮神社には行かない。虎党ならご存じだろう、「トレーナーの商売繁盛は困る」という理由だ。今年もある関係者に確認したが「例年通り、行きません」とのことだ。
最近は常に優勝争いに絡むようになった阪神、その特徴は大きな故障者が出ないことだろう。皆無というわけではないが、例えば1、2番からクリーンアップあたり、故障による長期離脱はあまり聞かない。
目立たないが、それが現在、強さの理由になっている部分はあるはず。開幕まで約3週間。技術の向上など野球そのもののレベルは重要だが、それ以上に元気でグラウンドに立つことが大事だ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)
西宮神社の祈祷殿(2024年3月撮影)

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball