プロ野球が華々しく迎える一方で、球界を去った選手の中には意外なセカンドキャリアを歩む人物もいる。元ヤクルトでデロイトトーマツコンサルティングを経てスポーツIT系企業に勤める久古健太郎氏(39歳)に話を聞いた。〈NumberWebインタビュー/全2回〉

 東京ヤクルトスワローズを在籍8年で退団した久古健太郎氏は、2019年、新しいキャリアに向けて一歩を踏み出した。

 通常、プロ野球選手の「セカンドキャリア」と言えば、球団に残って指導者、職員になるか、アマチュア野球の指導者など、野球関連が多いのだが、久古氏の考えは全く違っていた。

なぜコンサル業を目指したのか

「2018年11月半ば頃、現役引退を決心してからすぐに就職活動を始めました。長い目で自分のその後の人生を考えた時に、やっぱりできることをいろいろ増やしていった方が、食いはぐれることがないんじゃないか? 世間一般でも終身雇用がなくなっていくのがなんとなくわかっていて、1つの会社で勤めあげることよりも、まずは自分に力をつけることを優先して考えた方がいいんじゃないかと思ったんです。

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 そうなったときに、短いスパンである程度実力をつけることができるのが、コンサルティング業界だというのを本で読んで、コンサルタント業を目指そうと思ったんです」

——久古さんは、勉強するとか、新しいことを知ることについて、すごく貪欲ですよね。昔よくいた「勉強が嫌いだから野球をやっています」みたいな選手とは全然違いますね。

「僕自身、なんというか野球の伸びしろを自分で感じなくなってしまって。でも勉強は、やればやるだけ伸びるじゃないですか。そのほうが楽しみだ、と、そういう方向に考え方をシフトしていったんですね」

デロイトではいつの間にか知識とか技術を

——コンサルティング会社の社員募集に応募して、6社から内定を得たと。そして世界最大規模の会計事務所グループであるデロイトトーマツコンサルティングに入社しました。

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