DeNAが三井不動産などとタッグを組んだ「BASEGATE」が3月19日に開業する。DeNAが三井不動産などとタッグを組んだ「BASEGATE」が3月19日に開業する。撮影:樋口隆充

野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で「侍ジャパン」こと野球日本代表がベネズエラに敗北し、準々決勝で敗退した。ただ、2026年の本格的な野球シーズンはこれからだ。

3月末のプロ野球開幕を控える中、横浜DeNAベイスターズの本拠地「横浜スタジアム」隣に商業施設「BASEGATE横浜関内」が3月19日に開業する。本格開業を前に、報道陣に施設内部が公開された。

2024年には26年ぶりの日本一を達成し、昨季は年間入場者数236万人(ホーム全試合満員)と過去最多を更新したDeNA。球団は本拠地に隣接する新施設を「第二のスタジアム」と位置付け、試合日以外にも集客してファン獲得を狙う。南場智子会長は「プロ野球のホーム試合は年70試合しかない。試合がない290日をいかに活用するかが重要だ」と強調した。

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全55テナント、試合日以外も楽しめる複合施設BASEGATEの土地は駅前の一等地ということもあり、横浜市が所有したまま。コンソーシアムに対して、77年間の定期借地(3年ごとの更新)、年間2億1000万円で貸し出す契約だ。BASEGATEの土地は駅前の一等地ということもあり、横浜市が所有したまま。コンソーシアムに対して、77年間の定期借地(3年ごとの更新)、年間2億1000万円で貸し出す契約だ。提供:三井不動産

JR関内駅の南口から徒歩1分足らず。三井不動産などの企業グループに7700万円で売却した旧横浜市庁舎跡地に整備された「BASEGATE横浜関内」は、三井不動産を代表企業とするコンソーシアムが開発した延床面積約12万8500平方メートルの大規模複合施設だ。設計・施工を鹿島建設と竹中工務店が手がけた。

再開発事業にはDeNAに加え、星野リゾート、京浜急行電鉄、第一生命保険ら計8社が参画。名称は「BASE」(拠点・起点・野球の塁)と「GATE」(玄関口)を組み合わせた造語で、中華街・元町・みなとみらいなど周辺の観光スポットに並ぶ、新たな回遊拠点としての役割が期待される。

最大の目玉は球団直営の観戦施設「THE LIVE」だ。幅約18メートル、高さ約8メートルの大型LEDビジョン(最大9分割)を備えた常設ライブビューイングアリーナで、1〜3階の約2800平方メートルに飲食10店舗、球団公式ショップ、最上階にはBBQテラスを備えた。

球団直営の飲食店も入居し、試合日以外でも楽しめる観戦施設「THE LIVE」。球団直営の飲食店も入居し、試合日以外でも楽しめる観戦施設「THE LIVE」。撮影:樋口隆充

横浜DeNAベイスターズの林裕幸副社長は「見て楽しい、食べて楽しい、グッズで楽しい、3拍子揃った空間」と表現する。座席246席は横浜スタジアムとの映像連携システムで接続され、ビジター試合を含む全試合を放映する。

施設内では大型ビジョンで試合を観戦できる。施設内では大型ビジョンで試合を観戦できる。撮影:樋口隆充

DeNAの事業担当者によると「試合日程が重複した場合はベイスターズの試合を優先することになる」ものの、横浜F・マリノス(Jリーグ)、横浜ビー・コルセアーズ(Bリーグ)など横浜市内に拠点を置くサッカーやバスケットボールなど、他競技の試合も放送するという。「普段見ない競技の試合も見てもらい、新たなファン創出につなげたい」とする。

WBCなど国際大会のパブリックビューイング施設としても「放映権など権利絡みの交渉次第だが、前向きに検討したい」と語った。

THE LIVEに隣接する地上33階建てのタワー棟3〜4階にはDeNA直営の没入型体験施設「ワンダリア横浜」(約4200平方メートル)が入る。深海、原生林、洞窟など6つのテーマゾーンで構成し、ゾーン2には常設では日本最大級のLEDイマーシブトンネルを設置。DeNAが開発した専用スマートフォンアプリと連動した没入体験を提供する。

自然界への没入体験ができる「ワンダリア横浜」。自然界への没入体験ができる「ワンダリア横浜」。撮影:樋口隆充

旧横浜市庁舎行政棟を保存・活用した「ザ レガシー」棟には星野リゾートが運営する「OMO7横浜」(276室)が入居するほか、有隣堂の複合店舗、スタジアムとデッキで直結した小型飲食ゾーン「スタジアム横バル街」(34店舗)も展開する。

タワー6階には最先端のウェットラボを完備した新産業創造拠点が入り、研究者・企業の交流拠点を兼ねる。

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球団経営「第3幕」に踏み出したDeNA

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