もう“WBC男”と呼んでもいいのではないか。

 侍ジャパンの4番・吉田正尚は、今回のWBCでも持ち前の勝負強さを見せつけている。

 初戦の台湾戦では、2回表の大谷翔平の満塁弾のあと、たたみかけるようにタイムリーを放ち大量点に繋げた。第2戦の韓国戦では、3回裏にライトスタンドに本塁打。その後5-5と追いつかれるが、7回裏に膠着状態を打ち破る2点タイムリーを放ち、勝利を手繰り寄せた。

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 そして第3戦は、オーストラリアに0-1と先行される予想外の展開となったが、またも7回裏、ライトスタンドへ逆転の2点本塁打を突き刺し、日本を予選ラウンド1位通過へと導いた。

 予選ラウンド4試合の打率は.500、打点は大谷と並びチームトップの6である。

 加えて吉田には前回大会の実績がある。

起死回生の同点3ラン

 前回は全7試合に出場し、打率.409、本塁打2、三振1、四死球8、そして大会新記録の13打点をたたき出した。特に記憶に刻まれているのは準決勝メキシコ戦だろう。0-3とリードされた重苦しい試合で放った、起死回生の同点3ラン。まさに救世主だった。

「よく一緒に神戸のラーメン屋さんに行っていたのが懐かしいです」

 当時、吉田の規格外の活躍を見てそう語っていたのが、その前年までオリックスでチームメイトだった捕手の若月健矢だった。

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