2026年WBC日本代表は、過去大会と比べても珍しいほどスタメンの輪郭が定まりきっていないチームだ。中でも守備の要でもあるショートにいまだ不動のレギュラーがいない状況だ。その候補のひとりが広島の小園海斗である。高校時代の恩師が語った「次世代ショート」の素顔とは?《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

《日本一のショート》

 広島カープの小園海斗は高校時代から帽子のつばにずっとこう記してきた。

 僭越ながら筆者は小園が広島カープから1位指名を受けた直後の激励会に招待してもらったことがあった。その際に招待者に配られたオリジナルタオルにも大きく「日本一のショート」という手製の文字が刻まれていた。

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 中学時代からU15に選出され、枚方ボーイズでも攻守に秀でた遊撃手として中学野球界でも知られた存在だった。チームメイトだった藤原恭大(大阪桐蔭→ロッテ)と共に攻守で注目を浴び続けてきた。

 報徳学園高校を卒業後も、高卒1年目からカープの出世頭として期待を背負い、7年目の昨季は首位打者、最高出塁率の二冠を達成。いよいよカープの“顔”となりつつある今年、WBCの代表選手として日の丸を背負うことになった。

 そんな中で挙がりはじめたのが「次世代の日本のショートに小園はふさわしいのか?」という声だ。

 かつては攻守でスケールの大きさを示した坂本勇人(巨人)がその地位を築き上げ、近年ではショートと言えば堅守を誇る源田壮亮(西武)という声が高かった。だが、その源田も30歳を超え、次世代のショートとして小園への期待値は膨らみつつある。

恩師が語る「代表のショート・小園」の可能性

 その期待値を、小園の高校時代の恩師である大角健二監督はどう感じているのだろうか?

「能力としてはその可能性は十分にあると思います。坂本選手も宮本慎也さんに弟子入りしてエラーが減って、打つ方はもちろんですけれどベストナインを獲れる選手になったと聞きました。小園も去年初めて首位打者を獲りましたけれど、ベストナインを獲れるようになるかと言われれば、まだ分からないですよね。それは彼の中でもひとつの課題になっているのではと思います」

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