データ分析が進む野球界の中で、各球団のアナリストはどんな仕事をしているのか。キャンプ中に話を聞きつつ観察した。〈NumberWebレポート〉
東京ヤクルトスワローズの春季キャンプ地、 沖縄県浦添市のANA BALL PARK 浦添に隣接するブルペンでは、投手の投球練習が始まっていた。
投球練習をする新外国人ホセ・キハダの背後で、動作解析をするカメラの調整をする若いスタッフの姿があった。R&Dグループのアナリスト(今年からパフォーマンスアナリスト)の藤澤光氏だ。3年目の若手アナリストの藤澤氏は、今季から一軍キャンプに参加している。そんな藤澤氏に話を聞いた。
「野球を始めたのは小学校2年生の時です。静岡県立韮山高校では二塁手で、静岡大学まで野球を続けました。大学でも二塁手で、キャプテンも務めました。そこから筑波大学の大学院に進みました」
投手の球速や変化量などをモニタリングして
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——筑波大大学院と言えば、プロ野球に多くのアナリストを輩出している川村卓教授がおられますが。
「担当教員ではありませんでしたが、同じ野球の研究室ということで、川村先生にもご指導いただきました。僕はバイオメカニクス(生体工学)分野よりも、コーチング学を中心に学びました。筑波大学野球部でデータ班も担当して、現場でデータをどうやって活用しようか、どうやって選手に伝えていこうかを考えて、アナリストの面白さと大変さに気が付きました」
——スワローズに入社したきっかけは?
「ヤクルト球団に同じ筑波大大学院の野球研究室を卒業された工藤大二郎さんがおられて、声をおかけいただきました。運が良かったと思います」
——昨年まで、二軍を担当していましたね?
「はい、去年まで2年間ファームを担当しました。僕はもともと打撃の担当なのですが、ファームのアナリストは1人なので両方のデータを見ていました。練習の時は打者につくことがほとんどでした。ゲームになると、ホークアイなどでトラッキングデータが取れましたが、投手の球速や変化量などをモニタリングして、投手、打者両方に情報を伝えていました」
選手に情報を伝える際に気を付けていることとは
——アナリストが選手に情報を伝えるのは、いろいろ大変だと言いますが?

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