データ分析が進む野球界の中で、各球団のアナリストはどんな仕事をしているのか。キャンプ中に話を聞きつつ観察した。〈NumberWebレポート〉

日本野球学会で最優秀賞→オリックスへ

 今春の春季キャンプでは、各球団のアナリストを集中的に取材した。オリックスのアナリストの田原鷹優氏は、入団2年目。シーズン中は主に二軍を担当しているが、春季キャンプでは一軍選手のサポートも担当した。

 筆者は田原氏を立命館大学野球部の選手だった時代から知っている。腰椎分離症に悩み、選手生活を断念しようとしていたが、その後、トラックマン野球部門の責任者の星川太輔氏に出会ったことからアナリストを志す。

 当時の立命館大学野球部には、アナリスト部門はなかったが、田原氏は監督や選手を説得してアナリスト部門を立ち上げ、チームの勝利に貢献した。その後、立命館大学大学院に進んでバイオメカニクス(生体工学)を専攻。この時期には社会人野球のクラブチーム「ショウワコーポレーション」でトラックマンを使うアナリストとしての経験も積んだ。

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 2024年12月、東北福祉大で行われた「日本野球学会」では、研究発表部門で最優秀賞を受賞している。そして同年オフに、オリックス・バファローズにアナリストとして入団した。そのような経歴を持つ彼に話を聞いた。

1年目はどんな仕事をしていたのか

「大学院を卒業する時期になっても就職が決まってなくて、クリスマスくらいになってオリックス球団がまだ募集しているというので、応募して、ようやく決まりました。

 立命館大学の大学院からアナリストとしてプロ野球に入った先輩は3人くらいいるのですが、野球部出身では僕が初めてです。プロ野球のデータはあまり表に出ないので、NPB球団のアナリストになってそれを知りたいと思いました。僕自身の目で、そのプロ野球のレベルの選手たちを見て、データを見て、アナリストとしての実力を高めたいという思いでした」

——1年目の昨年は、どんな仕事をしていましたか?

【次ページ】 基本的にはコーチと相談する材料として使う方が

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