「もう関西には戻らない覚悟でここに来ました。この移籍を自分の人生のプラスにしたい。千葉で成功したい」

 身長189cm、体重100kgを誇る巨体の若者は力強く、ハッキリとそう宣言した。

「ラストチャンスだと思って…」

 昨年12月17日、ZOZOマリンスタジアムにて井上広大外野手の入団会見が行われた。現役ドラフトで阪神タイガースから千葉ロッテマリーンズに入団することになった大阪出身の24歳。履正社高校から2020年、ドラフト2位で地元の人気球団であるタイガースに入団し、期待を一身に受けて6年間プレーしてきた。

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「ラストチャンスだと思って活躍する。マリーンズで、ずっとプレーしたい。そういう想いがあの発言になりました。そして活躍することでオレはここまできたぞ、というのをお世話になったタイガースの方々に見てもらいたいという思いがありました」

 それはプロ野球人生における大きな転機。年明けの1月、鹿児島県鹿屋市で自主トレに励んでいる井上は、移籍が決まった時の心境をそう振り返った。

人気球団・阪神選手ならではの“宿命”

 タイガースで過ごした日々は、幸せな時間だったと言う。

「生活しづらかったのは事実です。家から一歩出ると、こんなボクですら、すぐに分かってもらえて、注目される。タイガースって、こんなに知名度があるんだなあと改めて思った」

【次ページ】 突然の着信「そういえば現役ドラフトの日だ…」

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