女子野球界初となるNPB12球団のプロ野球チーム名を冠した“埼玉西武ライオンズ・レディース”。埼玉・加須市を拠点に置くチームは2020年に発足し、今年で5年目を迎えた。
【写真を見る】来夏開幕“米女子プロ野球”で日本選手がドラフト指名 「自分らが活躍しないと次はない」
現在、NPB球団を母体として作られた女子チームは、読売ジャイアンツ女子チーム、阪神タイガースWoman、そして埼玉西武ライオンズ・レディースの3チームのみ。高校や大学ではチーム数が年々増加するも女子野球の“その先”を示す道筋は発展途上にある。
そんな中、アメリカでは来年8月に女子プロ野球リーグ「WPBL(Women’s Professional Baseball League)」が開幕する。1943年から1954年まで存在した全米女子プロ野球リーグ (AAGPBL) 以来、72年ぶりの開催となる。アメリカ女子プロ野球リーグはボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの4球団でスタート。8月にワシントンで行われたトライアウトを経て、ライオンズ・レディースではロサンゼルスから里綾実(36)が1位、小櫃莉央(24)が20位、ニューヨークから米谷奈月(24)が7位でドラフト指名を受けた。
■アメリカ挑戦がもたらした転機
今回のドラフトで里の上位指名が注目を集めた一方、初の海外挑戦に踏み出す期待の若手2人の言葉には、等身大の覚悟が詰まっていた。24年に尚美学園大学(埼玉)からライオンズ・レディースに入団した小櫃と米谷。指名を受けた小櫃は「びっくりした。(トライアウトでは)できることはやったし、悔いはないけど、自分の実力がアメリカで通用しているのかがわからなかったから、嬉しかった」と振り返る。
ニューヨークから指名を受けた米谷も「そんな高い順位で呼ばれると思っていなかった」と驚きを隠せず。トライアウトでは「やり切った」実感はあったものの、強い手応えは感じていなかっただけに「ほっとした」というのが正直な思いだった。
共に高校時代には侍ジャパン女子代表(U-18マドンナジャパン)に選出、第2回BFA女子野球アジアカップでは日本の連覇に貢献した。アジアを制した経験を持つ2人でも、トライアウトでは海外から集まる選手の“パワー”や“プレースタイル”に圧倒されたという。「日本人にはないものをアメリカ人は持っているし、アメリカ人にはないものを日本人は持っている」と小櫃は語る。

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball