
ホワイトソックスの入団会見をするクリス・ゲッツGM(左)と村上宗隆(C)ロイター/Imagn Images
当初の予想からは大幅に下落したが……。
日本時間22日、米ホワイトソックスは、ポスティングによるメジャー移籍を目指していたヤクルトの村上宗隆(25)を2年総額3400万ドル(約53億4000万円)で契約合意したと発表した。
これにより、ヤクルトへの譲渡金は657万5000ドル(約10億3000万円)が確定。出来高などの付帯条件によってさらに増えるが、当初は2億ドル(約315億円)規模での契約もあるといわれた。その場合、ヤクルトへの譲渡金は約3200万ドル(約46億円)。36億円も下落したことになる。
もっとも、これでヤクルトは、村上への年俸6億円を負担せずに済むうえ、10億円の臨時収入を得た。問題はその資金をどう活かすかである。
ヤクルトOBは「村上の穴はデカいですが、まずは先発投手の補強に投資してほしい」と、こう続ける。
「球団はここまでリリーフに特化した補強を進めている。外国人選手はメジャー通算142試合の左腕・キハダ、マイナー通算317登板の右腕・リランソ。現役ドラフトでは広島で通算80試合に登板した大道を指名した。一方、池山隆寛新監督も『強化ポイントはすべて』と言っている。特に先発は今季のリーグ投手十傑に一人も入っていない。8勝した吉村が130イニングを投げたのが最高です。ソフトバンクを自由契約になり、国内外の争奪戦に発展している有原航平(今季年俸5億円)の獲得は難しいとしても、同じソフトバンクからFA宣言した東浜巨ならチャンスはあるのではないか」
今オフは先発を務めた外国人投手のアビラ(5勝)、ランバート(3勝)が揃って退団。先発強化は急務だ。新任の青木GMも重々承知だろう。
「通算76勝の東浜は35歳のベテランで今季年俸は1.5億円のBランク。決して安い買い物ではないものの、17年に16勝で最多勝を獲得した実績に加え、『肩、肘、体はどこも元気』と話しているように、まだ第一線でやれるという向きは少なくない。年間通して先発ローテを担えるかどうかはともかく、先発の軸がいないヤクルトであれば、十分に貢献できる力はあるとみています」(前出のOB)
ヤクルトは複数球団の競合の末に楽天入りが決まった前田健太の獲得に失敗。10億円の臨時収入を武器に、課題の先発強化を進めたいところだ。
◇ ◇ ◇
ところろで村上の契約は予想よりコンパクトにおさまったものの、ホワイトソックスの中では2番目の高給取りのため、当然、首脳陣の期待は大きい。ウラを返せば成績が伴わなければそれだけ風当たりも強くなるわけだが…。村上はいまどのような立場に置かれているのか。
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