この男の帰還は“追い風”となるだろうか。千葉ロッテマリーンズのチーフ打撃コーチ兼走塁コーチに就任した西岡剛(41歳)に新シーズンのビジョンを訊いた〈聞き手/田中大貴〉
――コーチ就任おめでとうございます。プロ野球界に指導者として戻りたい。そんな未来を描いていたのでしょうか。
西岡剛(以下、西岡) いや、まったくないです。どちらかというと、指導者ではなくコーチを育てるメソッドを作る、コーチを育成するような仕事をしたかった。先日、秋季キャンプに参加してきたばかりですが、本当にこうなるとは予測できていなかったですね。
――新シーズンからサブロー監督が就任しました。オファーはいつ届いたのか。
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西岡 当初はキャンプなどの臨時コーチの打診がありました。僕自身、身体のことや、野球以外の分野で勉強を始めたばかりだったので、(スポットで)お手伝いできるならと引き受けました。ただ、日が経つにつれてユニフォームを着てくれないかという話になって。
――急ピッチに話が進んだ。
西岡 オファーは10月に入ってから。お断りしても次の日にまた「頼む」と、そんな押し問答がありまして。そこからスタッフとミーティングを重ねて、本当に両立できるかを相談して、そこが明確になったので引き受けることにしました。正解か、不正解かはやってみないとわかりません。でも、そこまで僕の力を必要としてくれたことは野球人としてありがたい。何より球団の熱意を感じた。僕もマリーンズにお世話になったし、感謝している気持ちが大きいので、とりあえず1年頑張ろうと覚悟を決めました。
――「とりあえず1年」ですか。
西岡 コーチですから。まずはこの1年間、マリーンズのために時間を使う。今はそっちにシフトしている状態です。
――独立リーグではチームを率いた経験がある。とはいえ、プロ野球では初めての指導となります。決め手になった言葉はありますか?
西岡 何かを言われたからというのはないです。基本的に誰にも相談しないんで。もちろん、家族や近い方々には報告はしますけど、これまでの決断は全部自分で下してきました。野球界で唯一、相談した方はいますが、それは時が来たらお話しますね(笑)。

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