福岡ソフトバンクホークス2025年雑感

note

2025年11月27日 12:00

チーム・協会

【これはnoteに投稿されたじゃがいもさんによる記事です。】

 どうも、熊です。2025シーズンも閉幕、ストーブリーグが熱く盛り上がっていますが、ホークスの各選手たちの評価を雑に書き残していきます。適当にアルファベット(S~F)を振りますが、明確な基準はpWARくらいです。ちょこちょこ入れ替えるかも。戦力外選手は一律でFに、来季も支配下で在籍する選手でS~Eを振っています。鬼長いので好きな選手を選んで読んでくださいね。

参考:ぼーのの日記さま 一球速報から測るWAR評価

※リンク先は外部サイトの場合があります

スポーツナビ、Fangraphs

00. 渡邉陸:D

1軍成績:AVG.222(45-10) OPS.580 pWAR adv. -0.2 wRC+73
2軍成績:AVG.258(159-41) OPS.742 HR4 wRC+125 
打撃型捕手としてはさみしい数字。上でも捉える当たりこそありましたが率は残らず。2軍では終盤までかなり率が残りませんでしたが、最後に運を回収したでしょうか。長打が打てるタイプということでK%20オーバー、まあそら率は残らんわなという話で、むしろOPSがここまで高く出ていることが奇跡的です。
小久保監督からは「スローイングとブロッキングが課題」を言われていましたが、指標上の課題は明確にフレーミングです。嶺井がグロすぎるだけですが結構なマイナスを吐いています。何者として生き残るのか、選択が大事になる来季になりそうです。

0. 川瀬晃:A

1軍成績:AVG.263(190-50) OPS.684 HR2 pWAR1.8 wRC+110
キャリアハイシーズン。今宮の散発的長期離脱は、彼がいなければ乗り越えられませんでした。超得意の伊藤大からのプロ初本塁打など2発が飛び出たうえに、ハイレバレッジな場面で幾度となく仕事をやってのけました。「あの日」に関してはもう語る必要もないでしょう。
二遊間バックアッパーとしてはもったいない守備力とシュアなバッティング、このクオリティの選手を控えとしておいておけることがなんと贅沢か。15年ドラフトの生き残り、来季もチームを支えてくれることでしょう。

2. C.スチュワートJr:E

1・2軍成績:登板なし
脇腹の負傷で帰国と再来日を繰り返す日々。長引くとやっかいなケガであることを証明したと同時に、MLBドラフトを蹴られてしまった要因が再確認できました。
投げさえすればリーグ12人以内にはいるであろう制圧力ですので、2年契約が切れる来季は働いてください。アメリカ帰れませんよ。

3. 近藤健介:A

1軍成績:AVG.301(256-77) OPS.903 HR10 pWAR3.4 wRC+178
開幕3連戦終了後に腰の手術で離脱。4月の不調は彼がいなかったことが大きな要因の一つでしょうし、彼が帰ってきたことがそこから先のV字回復にもつながりました。
正直年間を通した稼働は歯抜け気味、守備貢献もできなかったことを考えるとAはあげすぎ感もありますが、コアとして最低限の体裁は保ったでしょう。

4. J.ダウンズ:B

1軍成績:AVG.226(146-33) OPS.733 HR4 pWAR0.7 wRC+124
2軍成績:AVG.288(163-47) OPS.874 HR5 
来日2年目、フルシーズンは初となったZip Hit、もといJETことジーター。高い走塁意識とパンチ力は高評価でしたが、調子の波の大きさが災いし2軍暮らしが長期化。2軍では打ち続けており、日本シリーズでも平然と四球を選ぶなど大舞台にも動じず。
球団側は契約延長を打診しているそうですが、二遊間にしては不安が残る守備を踏まえると出場機会が増加する期待は薄いでしょう。リーグ内でも強打者であることはいわずもがな。サード補強に乗り出したいチームが12月以降争奪戦に加わる可能性はあります。

5. 山川穂高:C

1軍成績:AVG.226(443-100) OPS.702 HR22 pWAR0.3 wRC+115
加入2年目は自他共に認める大不振。V逸していれば2年連続でブーイングを食らうところでした。故障者が相次ぐ中自らも下半身に不安を抱えながらのプレー、影響はあったでしょうしそのガッツは買いますが、だからといって評価に色が付くかといわれればそんなことはないです。
来季はどすこいパフォーマンスも封印。4番、一塁という定位置はいずれも角番といえるでしょう、低すぎるOPSは長打で上げてください。

6. 今宮健太:B

1軍成績:AVG.255(161-41) OPS.667 HR2 pWAR0.4 wRC+103
チームリーダーを退いて2年、明確に衰えを隠せなくなったシーズンでした。度重なる離脱はふくらはぎ、脇腹といずれも筋肉系の故障で、躍動感あるプレースタイルへの限界を示唆しています。強肩は以前健在だが守備WARがマイナスをたたく状況が常態化しており、ショートを通年任せられる状態ではありません。
本人はコンバートをやんわりと否定していて、さらに1年スタメン落ちが続けば、その日も遠くないと考えることもできます。野村勇、川瀬晃と弟子の成長はめざましいですが、その壁として君臨できるでしょうか。まずは今年で切れた複数年契約の扱いが注目です。

7. 中村晃:C

1軍成績:AVG.240(371-89) OPS.643 HR3 pWAR0.1 wRC+97
心情的にはBをあげたい、それくらい今年のホークスは彼がいなければ崩壊していました。相次ぐ離脱に伴い代打専念のはずだったシーズンが気づけば4番に座り続ける日々。そんな中で前半戦見せたパフォーマンスは、間違いなく去年の雪辱を果たすような見事なバウンスバックでした。
一方、後半戦は連続出場による疲れが目立ち、守備での特大のマイナスが響きWARはほとんど伸びず。総合的に見て自らの貯金を食い潰してしまった形になりました。昨年は引退を考えたというバットマン。最終コーナーを回っているであろうキャリアを、どう考えているでしょうか。

8. 牧原大成:A

1軍成績:AVG.304(418-127) OPS.726 HR5 pWAR2.6 wRC+119
誰が見ても明確にキャリアハイ。自身初めての規定到達、さらには打低シーズンの中でリーグ唯一の3割台と、記録にも、記憶にも残る活躍でした。出塁率は相変わらずの低さですが、’18、’22に続くIsoP0.1越えとパワーツールにも光るモノを見せました。
来季は34歳のシーズン。UTの王として君臨してきましたが、衰えも計算に入れた運用が必要になってくることも考えられます。しかし、直球への対応力、守備範囲、何よりその野球に対する姿勢はまだまだチームに必要です。

9. 柳田悠岐:B

1軍成績:AVG.288(73-21) OPS.826 HR4 pWAR0.8 wRC+154
ゲロ甘査定です。認めます。シーズン早々自打球による骨挫傷で離脱。どうせ長引くだろうと思っていたら案の定復帰は晩夏になってしまいました。復帰後は圧巻の活躍。RS・PSで計4発を放ち、いずれも勝利に大きく貢献する劇弾となったことは言うまでもないでしょう。
守備範囲の狭小化は否めず、来季はDH出場がより増えそう。7年契約の最終年までこれだけのクオリティを維持していること自体が奇跡のようなモノですが、できる限り長く現役を見たいものです。

10. 上沢直之:A

1軍成績:IP144.2 W12-L6 FIP3.04 K-BB% 13.7% pWAR2.5
補強大成功。盛大なバッシングを浴びましたが、耐え忍んで掴んだスタッツはお見事といえるでしょう。特に2軍調整を経て感覚を掴んだフォークが後半戦の安定感につながりました。規定投球回にも到達し、昨年の悪夢を振り切ったと言えます。
来季は同じ道をたどってきた有原の不在が濃厚。右のエース格としてイニングイートも要求されます。古巣ハムからも勝利を掴み、3連覇の原動力となれるでしょうか。

11. 津森宥紀:D

1軍成績:G22 3HP 1S FIP3.26 K-BB% 16.6% pWAR-0.1
2軍成績:G15 ERA 1.10 K/9 11.02 K-BB% 17.1%
2年目から続いていた40登板が途切れるなど、キャリアワーストに近い成績。過年度に比べ奪三振能力が際だったのに対し、DER.609という異常とも言うべきインプレー被打率を食らってしまいました。
深刻なのは左打者への攻め手。右打者には使っているスプリットを縛っているため、直球をたたかれる状態(お祈り投法)が続いています。順調にいけば再来年にもFA権を取得。キャリアにおける正念場といえます。

12. 嶺井博希:C

1軍成績:AVG.224 OPS.590 HR4 pWAR adv. 0.0 wRC+76
移籍2年目の今季は2番手捕手として主に大関とのバッテリーを組みました。田嶋からの1試合2発など、印象に残りすぎる活躍を見せた一方で、トータルでの打棒は振るわず。全体を通してみると苦しかったシーズンと言わざるを得ません。
加えて彼のウィークポイント、フレーミングスコアが大きく足を引っ張りました。大ポカを連発していることも加味するとかなりDに近い評価ではありますが、彼がいなければ捕手事情が崩壊することも勘案しCとします。怪我しないのはすごい。

13. 濱口遥大:F

2軍成績:G15 ERA3.78 K/9 5.40 K-BB% 1.4%
構想外、先日引退を発表した元横浜戦士。胸椎黄色靱帯骨化症の切除手術を受け、リハビリ期間を経てのシーズンインでしたが、思うような成績は残せませんでした。先発、ロングリリーフなどの役割が期待されての獲得でしたが、首脳陣が持て余していたことも否定できず、昨オフの補強の中では最も大きな失敗と言えるでしょう。

14. 又吉克樹:F

2軍成績:G27 ERA3.58 K/9 5.62 K-BB% 15.3%
こちらも構想外となり自由契約となったFA戦士。開幕前に事実上のフライング構想外通告であるベテランリリーバーからの先発転向を告げられ、苦闘するも結果は残せず。シーズン途中からリリーフに再転向し、再起を図りましたが1軍昇格には届きませんでした。
30後半という年齢、FAでやってきた4年間で彼に1軍での優勝を見せてあげられなかったという悔しさは残ります。彼が2軍の若手に与えた影響は大きかったはずです。本当にありがとう。

16. 東浜巨:C

1軍成績:IP32.1 W4-L2 FIP2.79 K-BB% 10.6% pWAR0.3
2軍成績:G13 IP78 ERA1.98 K/9 6.12 K-BB% 13.8%
ドラ1不毛の地、地行浜で数少ない功労者ですが、移籍を模索するべくFA宣言に至りました。理由は至極簡単、わずか7登板(6先発)に終わったという出場機会の点です。CSJの離脱があった中で、東浜に与えられたチャンスは少ないものでした。右の上沢の加入が影響したことは言うまでもないですが、上記の成績だけを見れば不遇と映るかもしれません。
一方、課題も明確です。それはイニングを明らかに食えていないこと。2軍で平均6回、1軍では平均5回を超えるかどうかという状況で、一人で試合を完全に制御することは難しいように思えます。彼の決断を尊重はしますが、大好きな選手の一人ということに変わりはありません。

17. 有原航平:A

1軍成績:IP175 W14-L9 FIP2.87 K-BB% 16.7% pWAR2.4
3年契約の最終年、序盤こそ苦しみましたが最後はまとめてくるあたりさすが”エース”。2年連続の最多勝をつかみ取りました。シーズン途中から感覚をつかんだフォークボールは12球団の先発で1番空振りが取れるフォークに。ここに来て新境地を見せました。
3年間で稼いだイニングはリーグ屈指。年俸におつりがくるレベルで、ここ数年の複数年契約の中でも会心の働きと言えます。来季のメジャー移籍をにらみ自由契約となる公算が高いそうです。慰留する気持ちと、最後の挑戦を後押ししたい気持ちが併存しています。

18. 武田翔太:F

2軍成績:G6 IP20.1 ERA 4.43 K-BB% 5.6%
かつてエースの座は確実、いやほぼその座に就いていた彼が、こうなると誰が想像したでしょうか。怪我で苦しむ21年オフに4年契約を結ぶも、そこから明確に稼働できた年はほぼ無し。18番という背番号も、1.5億という年俸も、彼に大きくのしかかっていきました。
昨年はTJ手術でほぼ全休。再起を図った今年も球速は戻らず、コマンド面でも厳しい結果となりました。物語の続きはKBO・SSGランダーズにて。「155km/h出す自信がある」と話す彼のポジティブさを信じましょう。

20. 村上泰斗:E

1・2軍成績:登板無し
非公式戦成績:G5 IP5 ERA9.00 K/9 16.2 K/BB 3.00
24年ドラフト1位は、2軍戦登板無し、腰と右腕の違和感で後半戦を棒に振る形でのフィニッシュとなりました。怪我が無かったにしろ2軍戦登板は難しかったでしょうけども。
球の速さはすでに申し分ないですが、プロの環境下にフィジカルもメカニックも追いつかず。コマンド面でも変化球の粗さが目立ち、結果真っすぐを痛打される場面が目立ちました。それでも期待したくなるのが素材型の良さ。意識の高さも垣間見え、来年が楽しみです。

22. 牧原巧汰:F

2軍成績:AVG.124(97-12) OPS.357 BB/K 0.41
非公式戦成績:AVG.167(108-18) OPS.621 HR4 IsoP.139
打撃が売りの高卒5年目捕手としてはあまりにさみしいスタッツ。非公式戦では4発とパワーツールの片鱗は今年も見せたものの、率もアプローチも着いてきませんでした。
育成再契約がすでに決まっています。挽回するには本人のコメント通り「打つしかない」でしょう。

23. 周東佑京:S

1軍成績:AVG.286(384-110) OPS.711 HR3 盗塁35 pWAR5.5 wRC+118
周東は成った、そう断言できるシーズンだと言えるでしょう。3年連続の盗塁王は言わずもがな、打率・OPSはいずれもキャリアハイ。怪我さえなければ2年連続の規定到達、さらには首位打者も狙えたであろう打撃開眼には目を見張るものがあります。守備でも安定感を保ちpWARはパトップ。DELTA版WARでもリーグトップ5に入るまさにSBのスターです。
もはや敵は怪我のみ。膝、腰、背中と相次ぐ違和感との戦いは来季以降も続きます。WBCを含めリスク管理にも焦点が向かう中、まずは契約更改です。FA前年の彼に球団はどんな契約を示すのか。

24. 栗原陵矢:A

1軍成績:AVG.267(285-76) OPS.764 HR8 pWAR2.3 wRC+135
リーグ2番目のWARを積み上げ、まさに覚醒した昨年から一転、怪我と不調に苦しみ続ける地獄のような1年でした。それでも76安打、出場試合こそ少ないですがpWARの積み上げで見れば優勝の一翼を担ったと言えるでしょう。9,10月の活躍はまさに獅子奮迅。ポストシーズンで完全に息切れしてしまいましたが、腰の怪我の影響と考えれば仕方ないと言えます。
来季より選手会長に就任。監督の方針が変わらなければ事実上のチームリーダーとなります。成績でも、言動でも、態度でも、この常勝軍団を引っ張る活躍を期待したいです。

25. 庄子雄大:C

1軍成績:AVG.235(17-4) OPS.690 盗塁1 pWAR0.0 wRC+107
2軍成績:AVG.213(211-45) OPS.531 BB/K 0.51 
1軍の方が打撃内容が良いという打者版の有原みたいな成績。ルーキーイヤーにかなりの期間一軍帯同。26試合に出場し経験を積みました。2軍成績を一言で言えば完全に非力なフリースインガー。かなり不安視されていましたが1軍では普通にとらえるし四球も選ぶし長打も打つしと豹変しました。
守備面含めまだまだこれからの選手。打撃面で鍛えがいは見えたので、台湾WLでどう揉まれるのか楽しみです。

26. 大津亮介:B

1軍成績:IP65.2 W6-L2 FIP3.34 K-BB% 10.0% pWAR0.4
2軍成績:IP59.2 W5-L2 ERA1.66 K-BB% 17.3%
先発としての2年目のジンクスに苦しみ、序盤はほとんど2軍暮らし。そこで磨いたフォークボールが開花し…今年何人フォークで飯食ってんだ。相変わらず四球をあまり出さないゾーン特攻スタイルにフォークはいいアクセントでした。一方課題は明確。平均5.4回という投球回数、そして被打率2割9分と左より7分も高い対右の対戦成績です。
一方で後述する大関に比べDERは.723と普通程度。三振がもっと取れるスタイルではあると思うので、制圧力が上がればいうことはなし。来年はローテ守ってね。

27. 岩井俊介:D

1軍成績:G8 H1 FIP3.99 K-BB% 7.3% pWAR-0.4
2軍成績:G31 S2 ERA1.91 K-BB% 22.6%
2年目もリリーフでしたが、完全にドツボにハマってしまった感があります。原因は彼の代名詞でもあるスラーブに代表されるBreaking Ballの限界です。今年岩井は平均球速こそ2-3km/h上がっていますが、BreakingのPitch Valueが大幅に低下しました。 特に対左での下がり方は深刻。この傾向は同じパワー系サイドハンドである津森にも同様の傾向があります。
何かテコ入れをしなければおそらく二人まとめて沈没しかねない状況。アウトのとれる、対左で頼れるボールを発見できなければ、来季も苦しみは続きそうです。

28. 安德駿:E

2軍成績:G5 IP14.1 W1-L0 ERA4.40 K-BB% 0.0% 
非公式戦成績:G11 IP38.2 W3-L2 ERA3.26 K/9 K/BB 5.00
大学時代は傑出したK-BB%を誇るスターターでしたが、今年は新人合同自主トレ前から右腕のコンディション不良により出遅れ。球速が戻る前にシーズンが終わってしまいました。
オフは台湾WLに庄子と共に参戦。来季こそは先発として1軍での登板を見たいところです。

29. 大江竜聖:D

1軍成績:G16 H1 FIP 3.38 K-BB% 11.6% pWAR-0.2
未完の大器リチャードとの交換トレードでやってきた左の変則RP。悪くはない成績ではあれど、登板機会が途中から一気に減ったことから、なんとも評価しづらい結果となってしまいました。そこそこ三振は奪えますが変則投手あるあるでBB%がかなり高め、Bリリーフの質格差を象徴する一人に。来季以降大きな改善があるかは微妙で、彼の立場を考えると今後が心配です。

30. 佐藤直樹:A

1軍成績:AVG.239(188-45) OPS.700 HR5 pWAR2.0 wRC+112
ポストシーズン中にしょうもないスキャンダルを暴露されましたが、野球の活躍を評価します。CFを平均以上のレベルで守れる点が特に効き、川村/周東の離脱の影響を最小限に食い止めた点は、かなり評価できるでしょう。
長打が極端に増え、パワーツール面でも期待が持てる選手。K%の圧倒的悪さ、右投手への対応などプラトーン脱出へ壁は大きいですが、ロールプレーヤーとして来季も戦力であることには変わりありません。

31. 正木智也:D

1軍成績:AVG.259(58-15) OPS.670 HR2 pWAR0.2 wRC+102
稼働を考えればEレベルですが、一応守備でもいいプレーがあってのこのWARですので。サブコアクラスへの挑戦という意味合いがあった年にこの大けが、不注意どうこうで避けられたものではないので仕方ないですがあまりに痛かった。離脱前の成績もなぜか去年得意としていた左から全く打てず、逆に苦手だった右から打つ謎。先輩・柳町の覚醒で外野競争はさらに熾烈なものになりました。一塁本格挑戦も報じられており、選択肢の幅を広げてピックを待ちます。

32. 柳町達:S

1軍成績:AVG.292(442-129) OBP.384 OPS.760 pWAR4.2 wRC+137
文句なし、タツルに求めていた通りのスタッツでシーズン完走です。苦手としていた対左でも成長を見せ、むしろ得意に。同じく苦戦していた守備面でも圧倒的なARM指標をマークするなど強みに変換し、見事S評価レベル(pWARチーム3位)に到達しました。
来季以降はバッティングのさらなる進化が要求されます。彼自身二桁本塁打、そして首位打者を狙うと明言。最高出塁率を獲得したその選球眼が下支えとなり、来季の外野レギュラーはまさに最右翼といえるでしょう(一塁OPはほぼおまけです)。

33. 廣瀨隆太:D

1軍成績:AVG.224(85-19) OPS.562 HR1 pWAR-0.3 wRC+68
2軍成績:AVG.267(341-91) OPS.696 HR1 wRC+116
苦しんだ、伸び悩んだと形容していいものか、すこし難しい立場にいます。今年も1軍で一発を放つなどスラッガーとしてまだ計算に入れたいのですが、にしては2軍のOPSもIsoPも低すぎる。ウエスタンは打低リーグなのでwRC+は高く出ていますが、ちょっと許容できる範囲ではありません。
細かい指標(K%、Pull%、Defence)も軒並み悪化していて、奮起が必要なのは間違いありません。ただ、2軍にいま廣瀨を追いやり、圧倒する程のスキルを持ったセカンド・サードがいないことも事実です。後述の石見にケツ叩きを期待するべきでしょうか。WLでも苦戦中、つらい時期を乗り越えた先に希望があると信じましょう。

34. 村田賢一:F

2軍成績:G27 IP58 W6-L3 ERA4.07 K-BB% 2.9%
このままいくともしや、という予感が的中してしまいました。明治大時代は四球を出さない制球の鬼として知られていましたが、2軍レベルでもその片鱗が出せないまま、戦力外に。
GB%の高さはトップクラスで、DERはかなり低い値。被弾0もよい数字に見えますが、総フライにおける外野フライの比率が高く、ホームのPFに助けられた側面も否定できません。Off speadはそれなりに効いているようなので、真っすぐの制球にテコ入れをするしかありません。育成契約からの這い上がりはなるでしょうか。

35. L.モイネロ:S

1軍成績:IP167 W12-L3 ERA1.46 FIP2.23 K-BB% 20.3% pWAR4.4
神様仏様モイネロ様といって差支えのない成績。2年連続の最優秀防御率を獲得し、もはやなぜまだ2年しか先発をやっていないのかと疑問を投げかけたいレベルになってしまいました。
詳細な成績内訳も、BBちょっと減らせたらもう敵いないねというレベル。昨年無双したチェンジアップが若干陰った分、カーブのLocation、PVいずれも底上げすることで投球全体のクオリティをカバー。ストレートも魅力的、エース以外の何物でもありません。来年も健康でいてください。

36. イヒネ・イツア:D

2軍成績:AVG.259(371-96) OPS.720 HR5 wRC+128
2軍2年目、ようやく何かを掴んだ次世代ショート。夏場からぐんぐん打率を上げ、2割後半でフィニッシュしました。長打力、選球眼は今年も健在。あまりの待ち球のためK%が20%を超えているので、ミートアプローチの特訓はまだまだ必要でしょうか。
フェニックスリーグでは外野にも挑戦。コーディネーターからの提案らしく、2軍サイドもなんでもいいから1軍に上げたいという思いがあるようです。来年は1軍初打席を見たいですね。

39. 尾形崇斗:D

1軍成績:G38 H5 FIP4.00 K-BB% 18.8% pWAR-0.2
球が速かった、38試合投げた、という点のみでEからDにしました。変化球、特にOff Speadの質がかなり悪く、痛打される場面はこの制球に窮してゲロ甘ボールを投じるか、困ってストレート特攻したパターンでした。球速の割にWhiffもそれなりで、自分の強みをあまり活かせていない感じがします。
本人はどうやら今井達也選手のコマンドを参考にしているっぽく(フォームとメインウェポン選択が似ているというだけで根拠はない)、スライダーにかなりこだわっています。オフスピをどうにかしないとストが活きません。来季に期待します。

40. 杉山一樹:A

1軍成績:G65 H10 S31 FIP2.16 pWAR adv. 1.2 
リリーバーと捕手に関してはadvを採用します。可哀想なので(一貫性なくてすまんね、どうしてもこのポジションは補正かけないと)。ずっと応援していたロマン型右腕がついにセーブ王のタイトルを掴みました。しかも交流戦からの代役守護神なのに。怖えよ。
65試合登板の代償が来季以降にくるのは心配ですが、ストフォーのツーピッチだけでなく、カーブも放れる柔軟性も持ち合わせているので、先発経験を生かした逃げの投球もみたいところ。とにかくまずはゆっくり休んでくれ。

41. 前田悠伍:C

1軍成績:G3 IP11.1 W1-L1 FIP4.29 K-BB% 23.9% pWAR -0.1
2軍成績:G15 IP78.2 W6-L4 ERA1.72 K-BB% 20.1%
ホークスの未来こと前田、成績的にはDかなと思いますが、彼の場合1軍であえて投げさせなかった事情もあるので、Cとします。ファームでは連続イニング無失点のリーグタイ記録を樹立し、圧巻のスタッツを披露。平均球速は昨年から2km/h上昇。1軍ではトリプルプレーにも助けられる豪運でプロ初勝利を掴みました。
全体的に訳の分からない登板間隔が続き、疑問視する声も多くあった今季。ひじの手術は高校時代からの痛みだったそうですが、それが取れた来季どんな姿を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

42. 伊藤優輔:D

1軍成績:G5 FIP2.99 K-BB% 10.7% pWAR0.1
2軍成績:G27 IP56 ERA3.70 K-BB% 11.1%
一番アルファベット振るの難しい投手。甲斐拓也の人的補償で巨人から加入。TJ経験者で元はかなり球速が出ていたそうですが、今年は右にしては…という程度でした。ファームでは最初先発に挑むも悲惨なスタッツ。ただRPに転向後はK-BB% 26.9%という驚異の成績で、一軍に昇格。ポストシーズンにも帯同しました。
カットのPVとストレートのGB%が高く、後半戦はフォークも活きた形で三振も奪えるように。RP版有原みたいなコマンド構成なので、来年どうなるか楽しみです。

43. 井上朋也:D

1軍成績:AVG.125(24-3) OPS.250 pWAR-0.5 wRC+ -45
2軍成績:AVG.276(369-102) OPS.727 HR6 wRC+123
5年目のドラ1。さすがに擁護できる時間は今年までかなと思います。15%を超えるK%と10%を下回るBB%、このアプローチでOPS.727、IsoP.119は正直使うメリットをデメリットが上回ってしまう、というのが正直なとこです。
守備もハンドリングは柔らかいですが凡ミスもある、サードのライバルが覚醒したうえにドラフトでスラッガーが増えた、危機的状況であることは本人が一番わかっているでしょう。「2軍ではそこそこ打つのにね」を脱却するには、何かで突き抜けなければ厳しいです。

44. 笹川吉康:D

1軍成績:AVG.213(61-13) OPS.485 HR1 pWAR-0.1 wRC+37
2軍成績:AVG.266(350-93) OPS.742 HR12 wRC+121
1軍で2年連続一発、そしてウエスタン本塁打王はお見事。ただ、昨年の日本シリーズで高まった期待には応えられませんでした。原因は明白、高すぎるK%とGB%。メカニックの部分をどうにかしないと、このアプローチを改善できる気がしません。
ポテンシャルだけで語れる時間は井上同様終わったでしょう。同年代の支配下外野手が一人もいないので立場は安泰かもしれませんが、簡単に割って入れる外野陣でもありません。奮起を。

45. 谷川原健太:B

1軍成績:AVG.248(72-19) OPS.815 HR3 pWAR adv. 0.8 wRC+152
2軍成績:AVG.276(105-29) OPS.685 wRC+104
正味打者としては圧巻のスタッツ。wRC+(10打席以上)はチーム内3位です(ちなみに去年は1位)。簡単に言えば長打の割合が異常に高く、IsoP.222とかいうエグい値を記録しています(去年の山川レベル)。走塁指標がなぜかマイナスを食らっていますが、普通に60-70試合出ていればホークスは捕手でもう少しプラスを作れたはずです。捕手としてははた目から見てもあたふたしてる様子もあり、開幕カードで外された焦りはあるのかなとは思います。とはいえ雑魚狩りで数字を伸ばしただけでなく、首位攻防で達からタイムリーを打つなどアイコニックな活躍もありました。来年はちゃんと使えよ、首脳陣。

46. 宇野真仁朗:E

2軍成績:AVG.391(23-9) OPS.819 wRC+162
非公式戦成績:AVG.297(37-11) OPS.1.031 HR3
化け物プロスペクト。非公式戦でえげつない弾道のホームランを連発し、2軍でもそのスペックを証明するヒットを放ちました。が、まさかのTJ手術。手首の手術も重なり、実践復帰は来春以降が見込まれています。守備、とくにスローイングに懸念が生じていましたが痛みがあったのなら話は別。しっかり治してまた爆発的な打撃を見せてほしいです。

47. 大関友久:A

1軍成績:IP146.2 W13-L5 WPCT.722 FIP3.17 K-BB% 10.6% pWAR1.9
初タイトル、そして規定到達も成し遂げた苦労人。相変わらずどうやって抑えているのかよく分からないスタッツですが、イニングイート面でチームを支えたことだけは間違いありません。
ストレートのPVは投げるだけ損みたいな状態ですが、フォーク、カーブがそれぞれChaseと内野フライを誘発し、アウトを稼ぐ肝となりました。DERがドカ上振れ(.750越え)なので来年の苦戦も予想はできますが、増量して年間を戦いきる準備をする等変化にも期待です。

48. 藤井皓哉:A

1軍成績:G51 H19 S2 FIP1.18 K-BB% 31.3% pWAR adv. 1.6
腰痛で無念の離脱となった昨季の雪辱、見事(ほぼ)シーズン完走です。38%越えという意味不明なK%が躍進を支えました、ホークス入団年以上のブレイクイヤーと言って差支えないと思います。なんで侍呼ばんかったんや。
強いて言うならフライ打球が多かったことくらい。藤井曰くまだ球速を伸ばしたいそうなので、今年150近辺だったアベレージがさらに伸びるかも。操れたらもう何もすることないです。

49. 松本晴:A

1軍成績:IP91.1 W6-L6 FIP2.46 K-BB% 17.8% pWAR1.6
運用に振り回されながらもローテ1年目をなんとか1軍で走り切った期待の左腕。プロ3年目とそろそろ結果欲しいね~という年にこれが出来たのは大きいでしょう。
K-BB%の良さは周知の事実、やはりこのクオリティのストレートは魅力的です。一方後半戦からチェンジアップをほぼ封印するなど、Offspeadに課題を残していますし、スタミナ不安から平均球速も平凡なものに。DERの高さは不運だけでないでしょう。課題は多いですが、天井は高い選手。来年は年間通してローテを張ってもらいましょう(聞いてるかクララ)。

50. 板東湧梧:F

2軍成績:G21 IP108.2 W9-L2 ERA2.48 K-BB% 9.0%
鳴門のトルネード投法は、いったん福岡では見納めに。2年間1軍に上がれず、そして球速も戻らないまま戦力外になってしまいました。力強いボールが戻らなければ変化球も活きず、打たれながら抑えるような形に。
ホークスは2年連続でウエスタンの投手タイトルホルダーを放出する形になりました。その三浦と同様、板東もセリーグで、育成選手として再スタートを切ります。もう一花、咲かせてください。

51. 前田純:C

1軍成績:IP49 W2-L2 FIP3.64 K-BB% 6.6% pWAR0.2 
昨年支配下登録された長身軟投派という珍しい選手。初見殺しの真っすぐとカーブ、チェンジアップ主体の選手ですが、対応されるとすぐ撃ち込まれるというのが今年のざっとした印象。ひじの故障で後半戦は投げることもできませんでした。
現状はほぼ大関の下位互換のような状態で、活路を見出す方向は間違えないようにしたいところ。おそらく球速を伸ばさずに変化球を磨くことになりそうなので、動向を注視したいです。

52. 秋広優人:D

1軍成績:AVG.208(53-11) OPS.590 HR1 pWAR-0.2 wRC+81
2軍成績:AVG.238(147-35) OPS.689 HR0 wRC+129
リチャードを放出したら身長伸びて若返って帰ってきました。なぜか獲得直後に一軍で寵愛を受け、その後は箸にも棒にも掛からぬ扱いを受けるというよく分からない選手に。2軍では四球を選びまくり、盛り盛りのOPSを残しました。
本人はうわごとのように「アベレージヒッターを目指したい」と言い続けていますが、それにしては率が低く、スラッガーを求めるにもスイングが弱い。まずはBat Speadガンガン上げてください。アプローチとか置いといて。

53. 大山凌:D

1軍成績:G26 H3 S1 FIP3.03 K-BB% 6.7% pWAR0.2
2軍成績:G13 ERA4.05 K-BB% -6.1%
1軍成績だけならCですが、2軍降格前後から明らかにおかしくなってしまっています。そもそも去年に比べると三振が取れておらず、四球も出し気味。それが夏場になり一気に表面化。フェニックスリーグまでこの状態は引きづってしまいました。
本人は取材に「ようやく何かつかめてきた」と話していて迷いはあった様子。今年は通年リリーフでしたがスプリットが安定すれば先発もできる人材。何とか復活を。

54. R.オスナ:D

1軍成績:G26 6H S8 FIP3.51 K-BB% 9.4% pWAR0.0
2軍成績:G7 ERA0.00 K-BB% 50.0%
感情的な評価ならEです。腰の不調が開幕前からあったのか、今年も球速悪化、空振り率の悪さが改善しておらず(減量はできてたのに)、ついに交流戦にて抑えをはく奪。抹消後はリハビリ組行きとなりました。
2軍復帰後は球速こそ若干出ていないものの真っすぐの空振り率は良化しており、期待できるかも?と思ったらPS前に再び行方不明となりました(実際は練習に帯同していましたが、なぜか登録されず)。来年投げるんですかね、契約解除がかなり見えてきている気がしますが。

55. 石塚綜一郎:C

1軍成績:AVG.236(55-13) OPS.609 HR0 pWAR0.1 wRC+86
2軍成績:AVG.352(182-64) OPS.978 HR4 wRC+233
支配下2年目は完全な2軍の帝王に。残した数字こそご立派、あとはそれを1軍でやってくれ。やはりタイプ的には中距離系なのかな、という感じがしますが、OPSの高さを見ればそれなりに飛ばしてくれることも事実。BB%もうちょいあると一軍でも残れます。お兄さん、死球はBBじゃないです。
外野に加え一塁も激戦区になってきた今、狙うなら三塁しかありません。来春のキャンプで我々を驚かせてくれることを期待しましょう。

56. 田浦文丸:F

2軍成績:G19 ERA4.58 K-BB% 12.5%
大好きな選手がホークスを去ります。地元・福岡出身のRP左腕は、チェンジアップが大きな武器で、23年には飛躍も遂げました。しかし、度重なる肩の怪我、質が変化しうまく操れなくなるチェンジアップ。今年はついに2軍でもいい成績を残せておらず、「もうダメかな…」と諦めてしまったことは否定できません。
本人も悩んだそうですが、現役続行の意思を示し、トライアウトにも参加しました。まだ獲得調査の報道は出ていませんが、どこかに縁があることを願いたいです。

57. 緒方理貢:C

1軍成績:AVG.216(74-16) OPS.517 pWAR0.2 wRC+49
支配下2年目も代走・守備固め中心の起用。それでもチーム内5位のUBR(周りはほぼスタメン陣)を叩き出し、メンツを保ちました。シーズン途中には2軍にも合流し、「ぬるい」と爆弾発言を置いたところで打率5割をマーク。格の違いを見せつけました。
年齢的にも若くなく、いつまでも代走専をやっていけるわけにはいきません。守備固めもなぜか中堅起用がないのが謎。一軍での打撃指標を見るに課題がどことか言っているレベルではないので、iPitchをオフにぶち込むくらいの気合を見せてほしいです。

58. 木村大成:D

2軍成績:G36 ERA2.15 K-BB% 3.6%
ようやく年間通して活躍できた!私は嬉しいです。怪我に悩まされ続けてきた高卒道産子左腕がRPとして2軍で完走。健康体とはいかに難しいか。
K-BB%を見れば分かるように極端なまでのゴロP。GB%は脅威の50%越えで、これを狙って出せるならまあ2軍では抑えられるよな、という感想。球速も早くはないですが、右に対してはカーブが刺さっているのでしっかり押さえられているようです。問題は対左。右にはスプリットもまぜてるのに左には縛っているので、そらツーピッチじゃ打たれるわな。スライダー、カットの改良が現実的な目標だと思います。来年は一軍デビューを。

59. 長谷川威展:F

1・2軍成績:登板無し
春先にTJ手術を行いシーズン全休。来季の復活を目指します。育成の大城、支配下の田浦と左のRPが減少しているので、支配下復帰のチャンスは十分にあるとは思います。が、昨季あった制圧力の課題は残ったまま。復帰後のスタッツは注視したいと思います。大江との差別化が出来ればすぐに戻ってくるでしょうね。

60. 大野稼頭央:D

1軍成績:G4 FIP3.62 K-BB% -5.2% pWAR0.0
2軍成績:G23 ERA2.75 K-BB% 14.2%
奄美大島出身、ことしプチブレイクの左腕。球速はそこまでない中で三振を量産し、ファームウォッチャーを震撼させました。1軍登板も経験、ただこの辺りから急激にBB%が悪化し、シーズン終了時点でのK-BB%はすこし見栄えしないものになってしまいました。
大野も木村同様課題は対左。BB%が22%とかになっているのでマジでヤバイです。ストレートが明確なマネーピッチなので、それを活かすOffspeadなのか、大きいカーブを左にも刺さるように改良するかなのかなあ…プエルトリコでも試行錯誤しながら奮闘しているようです。来季は先発メイン、期待が膨らみますが長い目で見ましょう。

61. 川村友斗:D

1軍成績:AVG.111(9-2) OPS.222 pWAR 0.2 wRC+ -55
2軍成績:AVG.271(118-32) OPS.706 wRC+124
本当に戦力外になるかと思った…前半戦に右手首を骨折し長期離脱。リハビリが長引けば全休の危機もあった中で夏場になんとか帰還し、一軍にも数試合ですが出場できました。この年齢の2軍選手が長期離脱はマジで心臓に悪い。
2軍でのアプローチそのものは悪くなかったシーズンだけに、ホームランが出なかったのが少し不思議。ただ、来季もこれでは困ります。石塚か山本くらいの突き抜けた成績を残さないと、年齢的にも出る場所がありません。周東のコンディション不安が残留の要素になっていることを忘れていけません。

62. 海野隆司:B

1軍成績:AVG.220(246-54) OPS.533 pWAR adv. 1.2 wRC+54
甲斐の穴を埋める、という無理難題に対して、一定の解は示したのではないでしょうか。ディフェンス面ではフレーミング、ブロッキングで一定の数字を残しました。スローでまだ課題はありますが、ここは投手との共同作業。ほぼ1年目のバッテリーが多かったわけで、修正はここからいくらでもできます。
課題は明らかにバッティング。本人も自主トレはオフェンスに振ると明言しています。たとえリードのみでWAR10稼いでいても、この数字では擁護のしようがありません。後半戦は隔月でいいところも見せていたので、それの継続を期待したいところです。足は、うん。

63. D.ヘルナンデス:B

1軍成績:G42 H9 FIP2.01 K-BB% 18.9% pWAR0.5
インステップで真っすぐしか投げない、This is ストゴリ。昨年ほどのスタッツは残せず、怪我の影響もあり登板数も伸び悩みました。
正直あまり言うことがないんですよね…スタイルは変わらないでしょうし、そこそこ四球を出し、平均以上に三振を奪うことになると思います。来年で契約が切れますが、そのクオリティをどれくらい維持し続けられるかが焦点でしょうか。

64. 上茶谷大河:D

1軍成績:G8 FIP4.70 K-BB% 14.0% pWAR-0.3
2軍成績:G19 ERA2.01 K-BB% 11.4%
現役ドラフトで加入したハイテンションムードメーカー。WL派遣中に移籍を知ったのももう1年前のことですね。春先に肘のクリーニング手術を受け出遅れ。2軍ではそこそこの数字を残し一軍に昇格しましたが、何とも言えないスタッツで終わってしまいました。
正直、特徴のない選手だなというのが印象。変化球は多彩ですが、どれもPV的にあまり使い物にならず、ストレート中心にならざるを得ませんが、その球速もあまり速くはなく。来年は先発をするそうですが…嫌な予感がすでにします。

65. 藤田悠太郎:E

2軍成績:AVG.169(71-12) OPS.486 wRC+37
非公式戦成績:AVG.247(97-24) OPS.674 
地元の星、高卒2年目のキャッチャー。今年は2軍でも一定数マスクをかぶり、同期の前田悠のほか、先輩投手とも組んでかなり強気に檄を飛ばすなど、既に風格は出てきています。RS最終盤で一軍デビュー。いきなり津森と組んでいました。
非公式戦のアプローチ、OPSともに破綻はしておらず、順調に育っている印象のある選手です。プロスペクトというにはだいぶ早いですが、ここから急に伸びることがあるのが高卒選手の面白さ。来年以降も楽しみです。

66. 松本裕樹:A

1軍成績:G51 HP44 FIP2.15 K-BB% 22.9% pWAR adv. 1.3
ブチギレストレートの申し子が、ようやくタイトルに辿り着きました。本当にうれしいですね。肩の不安から連投を避けながらの起用でしたが、それでも51試合に登板、44のホールドポイントを積み上げました。
藤井や杉山に比べアームアングルが低いため、宿命的に対左の成績は見劣りしますが、それでも平均以上は抑えきっているからさすが。樹木トリオのほか2名と違い、RP登板でも変化球が多彩。まさしく岩井と津森がお手本とするべき存在と言えるでしょう。来季も怪我無く、しっかり後ろを守ってほしいです。

67. 石見颯真:D

2軍成績:AVG.267(106-28) OPS.727 wRC+135 
非公式戦成績:AVG.217(120-26) OPS.675
彗星の如く現れた鷹の二遊間プロスペクト。非公式戦でヒットを重ねあっという間に2軍へ。率もOPSもちゃんと記録して帰ってきました。夏場以降はしっかりバテてしまいましたが、今後が楽しみなことに変わりはありません。
アプローチ面ではやや三振が多いのが気になりますが、それ以上に待ち球の姿勢なのがすごい。BB%もしっかり高く、三振も今後減らせる予感が漂います。強い打撃を見失わず、ガンガンレベルアップしてほしいものです。

68. 木村光:C

1軍成績:G13 FIP2.36 K-BB% 18.5% pWAR0.2
2軍成績:G18 IP34.2 ERA3.12 K-BB% 13.2%
支配下3年目の右腕。2軍ではRPとSPを行き来する一年でしたがあまり先発では結果が出ず、1軍では便利屋として重宝され、日本シリーズでも登板機会を得ました。
真っすぐに力があり、フォーク、スライダーのPVが高い典型的な本格派。球種も多彩で先発向きに見えるのですが、先発するとK-BB%が急激に落ち込んでしまいます。個人的には前で見たい選手ですが、来年も中でしょうか。

69. 岩崎峻典:D

2軍成績:G24 IP61.2 ERA4.52 K-BB% 6.5%
東都から久しぶりにやってきたルーキー右腕。球速的にも見栄えするスタッツとはなりませんでしたが、怪我しなかったことが幸いし、安德より先に1軍デビューとなりました。
SP中心でしたが結果が振るわず、逆にRPだとK-BB%は16%を超えていて、それなりに結果は出しました。ストレートが一番のウィークポイントという、ホークスの投手としてはかなり珍しいタイプ。ファームでどのような改善がなされるのか、少し注目です。

77. 山本恵太:C

1軍成績:AVG.214(70-15) OPS.627 HR2 pWAR-0.2 wRC+96
2軍成績:AVG.329(222-73) OPS.914 HR6 wRC+189
pWARはマイナスですが、さすがにこの2軍成績でDはあげられません。和製ペタジーニと言われる飛ばすセンスと、見かけによらぬ足の速さで外野を駆け回る速えゴリラみたいな選手。オープンスタンスが特徴的で、ホームランも逆方向へ放ちました。
今年支配下を勝ち取ったとはいえ年齢は来季27。悠長に言ってられないのがプロの世界です。1軍で2軍成績を再現するには何が必要なのか、オフの取り組みにかかっていそうです。

85. 宮﨑颯:F

2軍成績:G31 ERA2.57 K-BB% 15.1%
力強い真っすぐを投じるRP左腕。TJ手術を経て今年初めて開幕から2軍で投げ好成績。今年最後に支配下登録を受けた選手になりました。ただ一軍では痛打される機会が目立ち、2試合ERA0.00ながらその後登板機会はなし。一年足らずで戦力外通告となりました。
K%の高さから勘違いされがちですが宮崎はアームアングル高めのカット主体P。そのカットが今年何故かWhiff40%を超えています。球種構成みると先発でも行けそうに見えますね。来季はロッテで支配下からスタート。勝ちパのチャンスもあるチームです、活躍を期待しましょう。

95. 川口冬弥:F

1軍成績:G5 FIP0.87 K-BB% 28.6% pWAR 0.2
2軍成績:G32 S4 ERA0.76 K-BB% 21.6
介護施設から独立L、そして育成1年目で支配下をつかみ取ったオールドルーキー。剛速球とスプリットという分かりやすい三振制圧型RPで、2軍でも1軍でも三振を奪える能力を示しました。しかし、春先から抱えていた違和感が腰椎分離症として顕現。離脱を強いられ、治療の期間を考慮し戦力外通告を受けました。
後半は怪我の影響で平均球速こそ伸びませんでしたが、フォークのPVは左右差なくお見事。ツーピッチスタイルで成功しているRPはホークスにも山ほどいます。しっかりけがを治し、激戦区である来年の支配下復帰RP枠に食い込んでほしいです。

99. 野村勇:A

1軍成績:AVG.271(376-102) OPS.733 HR12 pWAR2.5 wRC+124
こんな勇を待っていた。山川が絶不調、近藤柳田不在と本塁打を打てる選手が皆無だった時期にひとり打っていたという点だけでも今年の貢献度は計り知れません。守備にも課題は残しますが、どうやら膝の靱帯をやっていたらしく、治っていたらどうなっていたのか…という疑問すら生じます。
来季求めたいのは明確に本塁打の増加。8,9月しっかりバテて全く打球が飛ばなかったので、一年を通したスタッツで長打を期待したいところです。SSレギュラーをしっかり守れば20発は達成できるポテンシャルがあるはず。期待しましょう。

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