2025年11月24日6時0分


















ファンの少女の夢を叶えるハイタッチを交わす阪神佐藤輝(撮影・前田充)


ファンの少女の夢を叶えるハイタッチを交わす阪神佐藤輝(撮影・前田充)


<阪神タイガースファン感謝デー2025>◇23日◇甲子園


毎年のことながら阪神のファン感謝デーは楽しい。

甲子園球場は今年も内外野席とも虎党でぎっしり埋まった。12球団すべての状況を知っているわけではないし断定はできないが、この種のイベントでここまで集客できるのも、人気球団ならではという感じだ。

いろいろな企画があったがこの日最大の出し物はOBとの軟球を使った対決だったと思う。そこで沸いたのは虎番記者の記事にもあるように指揮官・藤川球児と主砲・佐藤輝明の対決だったかもしれない。ストレートの握りを見せる球児に対し、佐藤輝もバットで右翼方向を指していた。

そんな中、結果で目立ったのはOBチームの葛城育郎かもしれない。先制満塁弾を放ったのである。スタンドインこそしなかったものの、硬球に比べて飛ばないとされる軟球をフェンス付近まで持っていったのはたいしたものだ。

「バットスイングが鈍ってるから打てたんですよ」。葛城はそう笑った。オーナー付顧問の岡田彰布がさかんに「軟球はゆっくり振らなあかんのよ」と言っていたが、その意味でちょうどよかったということか。いずれにせよ往年の選手の活躍は楽しい。

そんな葛城に佐藤輝について少し聞いてみた。球界のレジェンドであるイチローともオリックスでともにプレーしていた葛城。名実とも阪神の看板となった佐藤輝をどう見ているのか。

「今年は変わったのかなと思います。“面”で打てていますよね。最後までヘッドがかえらないのがいい」。そんな話をした。「面で打つ」というのはイチローをはじめ、好打者に共通する特徴でもある。残した成績が雄弁に語るのだが、佐藤輝もそのレベルに達してきたということか。

そんな佐藤輝はすっかりオフ・モードだ。先日から鼻の下とアゴに少しヒゲを蓄え、ファンの間で話題になっている。若い記者は外見について質問するのを控える傾向があるようだがこちらは気になったことはすぐ聞いてしまう。ヒゲは何を意識してるのん-?

「いえいえ。何も意識してないですよ。ちょっと生やそうかな、と。すぐにそるかもしれませんし」。ぶしつけな問いにも佐藤輝は笑顔で答えた。力が抜けて、いい感じだ。本人が希望するメジャー挑戦が将来、実現するのかどうかはともかく、今しばらく「猛虎の顔」として成長を続けてほしいと思うのである。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




阪神対レジェンドオールスターズ 佐藤輝と対決する藤川監督(撮影・上山淳一)


阪神対レジェンドオールスターズ 佐藤輝と対決する藤川監督(撮影・上山淳一)






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