日本シリーズ第2戦でデュプランティエを起用した意図を問われた藤川球児監督は、「評論のところですから、それはいつでも評価はしていただければ」と煙に巻いた。その真意を探る。【全3回の3回目/第1回も公開中】

 今季、阪神タイガースをプロ野球史上最速優勝に導いた藤川球児監督。就任1年目での快挙達成の背景には、報道陣に作戦の意図などを漏らさない「情報統制」があった。この点において、中日に4度の優勝、1度の日本一をもたらした落合博満監督と酷似していた。

 シーズン序盤こそ藤川采配への批判はあったが、勝利が雑音を封印した。虎の指揮官はファンへの想いを具体的に、何度も言い回しを変えた上で表現したことで、さらなる後押しを受けたように感じる。

 だが、日本シリーズでの采配は批判を浴びている。第2戦の先発・デュプランティエの起用だ。なぜ、最優秀防御率の才木浩人ではなく、2カ月半も実戦から離れていた助っ人を投げさせたのか。10月31日、秦雅夫オーナーへのシーズン終了の報告後、会見で質問された。

-日本シリーズの第2戦でデュプランティエを起用した狙いは。  

「うーん。その辺はもうご想像にお任せします。常にそういう結果というのは、皆さんからお聞きになられることはあると思うんですけれども、正解が出た場合には何も言われないところなんですね。なので、それはシーズン中もそうだし、この監督の就任を引き受けた時から目に見えないところでそういったことをやってきています。だから、そういったところはいろんなところで楽しんでいただければいいのかなと。私は常に明日を見ています。評論のところですから、それはいつでも評価はしていただければいいんじゃないでしょうか」(25年11月1日配信/デイリースポーツonline) 

 日本シリーズ中ならまだしも、終了後なら話してもいいのではないかという声も上がっている。だが、藤川監督は起用の意図を明かさなかった。采配の理由を述べれば、他球団に何らかのヒントを与えることになる。作戦を考える時の思考過程を知られたくないのかもしれないし、外には漏らせない内部事情があったのかもしれない。

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