今年も様々なドラマを生んだドラフト会議。指名を目指した選手たちはもちろんのこと、スカウトにとっても勝負の舞台だ。大仕事を終えた敏腕スカウトたちが語った今年の「ドラフト反省会」の中身とは。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
ドラフト会議は終わっても、全国各地でアマチュア野球の現場は続いている。とはいえさすがに少し気が抜けるのか、試合の現場に現れた各球団のスカウトたちも、目の前の実戦に集中するというよりはドラフトの「反省会」に花が咲く。
そんな敏腕スカウトの話を聞いていると、話題は6年前のドラフトへと移っていった。
敏腕スカウトの記憶に残る「6年前のドラフト」
2019年のドラフト会議。
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この年は、高校生がドラフトの焦点になっていた。1位入札は、大船渡高・佐々木朗希投手(現・ドジャース)に4球団、星稜高・奥川恭伸投手(現・ヤクルト)と東邦高・石川昂弥内野手(現・中日)にそれぞれ3球団が重なった。
その間隙を突いて、明治大・森下暢仁投手を広島が単独指名したのが、「2019ドラフト」でもあった。
その年の東北楽天が、繰り上げ1位指名で、会場をドッと沸かせた。佐々木朗希投手を逸した繰り上げ1位で、楽天は「大阪ガス・小深田大翔内野手」を持ってきたから、私も驚いたが、会場はもっと驚いた。
168cm、69kg。近畿大から入社して2年目の小柄な内野手。正直、その日の会場に詰めかけた熱心なファンたちの中でも、詳しい人物紹介のできる人は、そんなにおられなかったのではないか。それほどの「無名戦士」だった。

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