「ひとりドラフト」とは私自身が“12球団”の代表者になったつもりで実際のドラフト候補選手たちを指名して、ひとりで「ドラフト会議」を完遂してしまう。そういう企画です。第4回は日ハム・阪神・ソフトバンク編です。【全4回の4回目/#1、#2、#3へ】

躍進の日ハム1位は「良いお手本」の大卒投手

【北海道日本ハムファイターズ 2025年ひとりドラフト指名選手】

× 立石正広 22歳 内野手 創価大 180cm87kg 右投右打

(ヤクルト、DeNA、阪神、広島との抽選に敗れる)

1位 伊藤樹 22歳 投手 早稲田大 177cm84kg 右投右打

2位 松下歩叶 22歳 内野手 法政大 181cm87kg 右投右打

3位 田村剛平 22歳 投手 京都産業大 181cm84kg 右投右打

4位 栗山雅也 22歳 外野手 西南学院大 190cm90kg 右投左打

5位 犬窪晴人 18歳 投手 樟南高 180cm80kg 右投右打

6位 渡辺笑生 22歳 内野手 静岡産業大 180cm90kg 右投右打

【日ハム 総評】

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 5シーズンの下位低迷から脱し、2季連続の2位。ソフトバンクとの首位争いを終盤まで繰り広げた今季の日本ハム。栗山英樹監督の2020年には防御率4.02という惨状だった投手陣が、クライマックスシリーズこそソフトバンクに敗れたものの、「敢闘賞もの」のリーグ2位を獲得した。

 毎年ドラフト基本テーマとして唱えている「1位は今年のいちばんいい選手」にふさわしいのは誰か?

 立石正広選手は5球団競合の高い壁に阻まれたが、繰り上げ1位・伊藤樹(早稲田大)で、なんら不足はない。

 今秋リーグ戦こそ、投げ続けた疲労からフォームのバランスを崩したが、狙ったポイントに投げられる高次元の制球力と、打者の状態を見抜きながら大胆かつ用心深く投げ進める投球術。「勝てるスキル」をいくつも兼備している。世にある変化球はすべて投げられて、ピンチになるほどゾーンが低くなる。

 ボールゾーンにスライダー、フォークを沈めながら、最後の勝負球は隠し持った「150キロ」なのだから恐れ入る。20歳前後の若い投手たちの、良いお手本にもなりそうだ。相乗効果も期待できる。

 長い期間、コンスタントに好成績を残してきたという点では、3位・田村剛平(京都産業大)もヒケをとらない。独特のスリークォーターの角度からホップ成分十分の速球はアベレージ140キロ後半、カーブ、カットボールを交えながら、スプリットで勝負。先発の立ち上がりから3連続三振を奪えるあたり、先発投手の資質が見える。チームの偉大な先輩になりつつある北山亘基投手の背中を追いかけて精進したい。

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