広島 来季5年目 田村俊介 打撃の“幹”つくってブレークする

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広島・田村俊介外野手(22)が5年目を迎える来季に向け、一から打撃の土台づくりに励んでいると12日、明かした。今季は5月中旬に登録を外れて以降、2軍暮らしが続き、悔しいシーズンとなった。浮上のきっかけをつかめなかった要因を分析した上で、今秋は打撃の“幹”となる部分の構築を目指す。この日のみやざきフェニックス・リーグの日本ハム戦(天福)は、前日の雨によるグラウンドコンディション不良のため中止となった。
田村は今季、何をやってもトンネルを抜け出すことができなかった。そんな悔しいシーズンを振り返り、「自分の中でいろいろ変えすぎた。いろいろ変化させることで、悪い部分が出ると感じた」と反省点を挙げた。
今季は開幕1軍入りし、4月5日のDeNA戦ではプロ初本塁打となるサヨナラ弾を放った。一時は出場7試合連続安打を記録するなど、上々の滑り出しだったかに思われたが、4月13日の巨人戦以降は33打数4安打と急降下。5月12日に出場選手登録を外れた。再昇格へ早期のアピールを期したが、2軍でも出場69試合で打率・219、1本塁打、20打点。チームは3位以下が確定した9月下旬から来季を見据えて若手が積極起用される中、田村が1軍に呼ばれることはなかった。
向上心が裏目に出た。打撃向上へ試行錯誤を続ける中、「すり足にしたり、バットを立てたり、寝かせたり、大げさにやりすぎた」と言う。打撃の軸となる部分がない状況で、過度に多くのことに取り組んだことが失敗だった。その反省を糧に、今秋は福地2軍ヘッド兼打撃・走塁コーチ、新井良太2軍打撃コーチとともに、一から打撃の土台づくりに励み、“幹”となる部分の構築を目指す。
宮崎入りしてから、まずは悪癖の矯正に着手。従来は、打ちにいく時に、右肩が内側に入り、反動を使ってスイングしていたことで、直球に差し込まれる傾向にあったという。修正のために、一つ目は構える時にバットのグリップの位置を体の正面に置き、無駄な反動をなくすことを心がけている。さらにもう一つ、下半身の動きも矯正。右足を上げて、踏み込む際に、膝が投手側に向いてしまう癖があり、体の開きが早くなることで、打球の飛距離が出なかった。その課題克服へ、踏み込んだ際、右膝が本塁側(内側)に入るように修正し、壁をつくる練習に取り組む。
「いい方向で来ていると思う。余分な動きが今は意識的に出ないようにやろうというのが自分の中にある」
シンプルにこの二つのポイントだけを意識している。福地コーチからは「彼には期待しているので、飛び抜けていってほしい」と言葉をかけられた。5年目の巻き返しに向け、田村は「打撃が抜けていないと使ってもらえない。アピールできるようにしていきたい」と決意を新たにした。
(長谷川 凡記)

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