10月11日から始まるクライマックスシリーズ(CS)で3位からの突破を狙うオリックス・バファローズ。短期決戦のキーマンとなり得る山崎颯一郎投手の復活劇の裏側に迫った。〈全2回の後編/前編へ〉


 あれほど悩んでいた選手だとは、とても思えない姿だった。

 9月20日のソフトバンク戦、3-3で迎えた8回裏・無死満塁の大ピンチでマウンドに上がった山崎颯一郎は、海野隆司をフォークで空振り三振、野村勇を浅いセンターフライ、周東佑京をストレートで見逃し三振に取り、1人のランナーも還さず完璧な火消しを見せた。

 この日までオリックスはソフトバンクに8連敗中だった。しかもみずほPayPayドームでは昨年から13連敗中。リードしていても逃げきれず、終盤に逆転される展開が続いていた。この日も若月健矢の3ランで一時は逆転したが、追いつかれ、8回にマウンドに上がったルイス・ペルドモが乱調で無死満塁に。そこで山崎が颯爽と流れを変え、久しぶりのソフトバンク戦勝利につなげた。

 さらに翌日のソフトバンク戦も、8回裏に無死満塁のピンチを迎えると、またも山崎がマウンドへ。栗原陵矢を空振り三振、牧原大成をファウルフライ、そして代打・山川穂高もストレートで見逃し三振に。2日連続で無死満塁を無失点に抑えるという離れ技をやってのけた。

 これまでの相性はどこへやら。オリックスはソフトバンクとの4連戦に4連勝し、嫌なイメージを払拭した。

 あれほど悩んでいた選手とは思えない、と山崎に伝えると、「確かに、悩んでましたね」と苦笑した。

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