日本列島を沸かせた2006年夏の甲子園決勝、早稲田実と駒大苫小牧の激闘。あれから19年、当時の選手たちは今――。両校の“再戦”に密着した。【全3回の3回目】
斎藤佑樹と田中将大。ハンカチ王子とマー君。両雄は2006年夏、あの両日を境に世代を代表する投手として注目を一身に浴びたが、早大を経てプロ(北海道日本ハム)では実績を残せなかった斎藤とは異なり、田中は高校から入団した東北楽天で新人王を獲得し、2013年には24勝0敗の成績を残して球団初の日本一に貢献し、メジャーでも活躍。巨人で現在も現役を続け、日米通算200勝まであと1勝だ。あの日の試合を戦ったメンバーで、今も硬式野球を続けているのは田中だけになった。
斎藤佑樹が語る田中将大
そんな田中に対し、斎藤はこう話す。
「今のマー君、ほんとにカッコいいです。スピードが全盛期よりも出なくなってきても、野球選手として1勝をひたすら目指す姿はかっこいいし、羨ましくもある。僕と比べるのは失礼ですけど(笑)、僕も現役の晩年はスタイルチェンジを繰り返しながら、とにかく野球選手としてどうやったら勝てるんだろうと試行錯誤しながら投げていました。僕は(通算)15勝止まりでしたけど、メジャーまでいったあれだけの選手が37歳になろうという今も我武者羅に野球をやっている姿は、かっこいいですよ」
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筆者は早実で捕手として斎藤のボールを受けていた白川英聖と、駒大苫小牧のOBでアメリカの短大時代にはMLBドラフトで指名された経験を持つ鷲谷修也と共に、宮城・仙台で田中と斎藤がプロとして初めて投げ合った2011年9月10日の試合を観戦したこともある。
「懐かしいですね。やっぱり、彼(田中)は僕にとっても特別な存在ですし、僕らの世代におけるスターなんです。200勝はなんとしても、達成して欲しいですよね」(斎藤)
駒大苫小牧の同期が語る田中将大
駒大苫小牧の主将だった本間は、19年ぶりの試合が行われたこの日、自宅にあった巨大なクマのぬいぐるみにこの日のために用意したベースボールTシャツを着せてベンチに置いた。シーズン中の田中がこの再戦に足を運ぶことはできない。だが、2006年の駒大苫小牧のエースは田中しかいない。そんなメッセージを背番号「1」のTシャツに込めて、ぬいぐるみに着せたのだ。

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