セ・リーグ   広島1―11ヤクルト ( 2025年9月26日    神宮 )

<ヤ・広>5回、内田は二塁打を放つ(撮影・西川 祐介)
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 広島・内田湘大内野手(21)が、26日のヤクルト戦で、プロ初のマルチ安打を記録した。代打出場した5回に今季初安打となる右翼線二塁打を放つと、8回の第2打席でも左前打をマーク。4位以下が確定し、若手中心の起用にシフトしているチームは1―11と大敗を喫したものの、期待の高卒3年目が、来季の飛躍に向けてアピールした。

 大量ビハインドでも関係ない。内田は目の前の一打席、一球に集中力を研ぎ澄ませた。1―9の5回1死から代打で登場。アビラに2球で追い込まれたが、甘く入った3球目のスライダーを逃さず。右翼線二塁打とした。23日に今月2度目の1軍昇格後、2試合目で今季初めての「H」ランプをともした。

 「とにかく結果を意識して立ちました」

 23日の巨人戦は同じく代打で力ない投ゴロに倒れており、この日は最初の打席で「まず1本出てホッとした」と息を吐いた。これだけでは終わらない。そのまま一塁守備に就き、8回先頭で迎えた第2打席でも快音を響かせた。阪口の初球の直球を振り抜き、三遊間を破る左前打。プロ3年目で初のマルチ安打をマークした。

 「(2打席目も)良い準備ができたので初球から仕掛けられた。初球から真っすぐを強く打ち返せたので、そこは良かった」

 マツダスタジアムで行われた24日の全体練習では、新井監督から直接指導を受けていた。強い打球を打つために、これまで寝かせていたバットを立てて構えるように変更。この日は微調整した打撃フォームで初めて臨み、「(助言をもらった成果を)出せたと思う」とうなずいた。

 2年目の昨季、シーズン最終戦でプロ初安打。今季の台頭が期待されたが、前半戦は2軍でも打率1割台と低迷した。思うような結果が出ず、気持ちの余裕もなくなる悪循環に陥った。これまでは状態が悪くなると技術面を見つめ直すことが多かったが、今季はメンタルを整えることの一点に絞った。

 「強いスイングができるよう準備をするだけ。いろんなことを教えていただいたんですけど、自分らしさをつくり上げていこうと。ここに来て自分らしさを持ててやれている」

 今季初昇格した2日、DeNA戦に代打で見逃し三振に倒れて翌3日に即2軍落ち。「悔しかったですけど、1軍の差を感じましたし、もっと頑張らないとと思った」と発奮材料にし、この日につなげた。

 「(今日は)2本目も続いたので、少し自信になった。また明日(27日)からしっかりと準備して、もう一回仕切り直してやっていきたい」

 残り4試合も、持ち前のフルスイングを貫いて存在感を示す。(長谷川 凡記)

 ◇内田 湘大(うちだ・しょうだい)2004年(平16)9月22日生まれ、長野県出身の21歳。利根商では3年夏の群馬大会4強で甲子園出場なし。高校通算36本塁打。22年ドラフト2位で広島入り。昨年は1軍最終戦の10月5日のヤクルト戦に「7番・三塁」でプロ初出場し、初打席初安打。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。

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