CSに向けた積極補強で加入した藤浪晋太郎。アメリカでリリースとなりプレーする場所を思案していた剛腕の心を動かした、ベイスターズの「熱量」とは? 本人が思いのたけを語った!〈NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む〉

 嫌でも衆目を集める選手だからこそ、必然的に周囲は騒がしくなる。才能を携えた人間ゆえの運命ではあるが、それは時に自分を追い詰め、塗炭の苦しみを味わうこともある。

 かつての自分はそうだったかもしれない。だがもうマインドを乱されることはない——。

今、野球楽しいですか?

 MLBを経験し、今年7月に横浜DeNAベイスターズに加入した藤浪晋太郎に単刀直入に問うた。「今、野球楽しいですか?」と。

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 すると藤浪は柔和な表情を見せ、ゆっくりと語り出した。

「うん、野球、楽しいですよ。数字がいいときも悪いときもありますけど、基本的に野球は好きですし、楽しいと思っています。もちろん打ち込まれると嫌やなあと思ったりすることもあるんですけど、1週間単位や月単位で見れば、楽しく、頑張れるモチベーションを常に持ちつづけることができていますね」

 そう言うと、ひと呼吸おいてつづけた。

「結局は自分が楽しいかどうかって大事だと思うんですよ」

 精悍な藤浪の顔に笑顔が浮かんだ。

藤浪から溢れでる「明るさ」

 DeNAに入団後の藤浪からは明るいエナジーが体中から溢れているのを感じてならない。練習中からも笑顔が絶えず、また試合ではピンチの場面であっても、その緊迫感を受け止め目を輝かせている。誤解を恐れずに言えば、悲壮感さえ漂っていたかつての藤浪とは真逆のイメージでもある。

 新天地であるDeNAでの日々を、藤浪は次のように語る。

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