<ヤ・神>3番手で登板した茨木(撮影・大森 寛明)
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 大敗の中で茨木がプロの第一歩を記した。初昇格した日にいきなり出番がやってきた。0―8の6回からプロ初登板。2回を無安打無失点デビューした。

 「やってやろうという気持ちで東京に来たので、今日は強気で攻めることができた」

 最初の回は「ちょっとバタバタしちゃったんですけど」と浮き足だった。先頭を三塁失策で出し、次の打者は四球。いきなり無死一、二塁のピンチを背負ったが、そこから耐えた。岩田を142キロ直球で詰まらせて左飛。山野はバント失敗を誘い、最後は並木を144キロ直球で中飛に抑えた。

 次の7回はマウンドに上がる前に雨脚が強まった。38分間の中断。そこで集中力を切らさず、逆にプラスに変えた。「うまく中断があって修正できた」。直球主体の攻めで3者凡退。この日は奪った6個のアウトのうち4つがフライアウト。球速以上に威力があるストレートという武器をお披露目した。

 22年ドラフトは支配下6人が入団し、1軍デビューを飾るのは茨木で5人目。森下、門別、井坪、富田に続いた。佐藤輝、中野、石井らがいる20年ドラフトを追う“当たり年”の世代だ。

 ドラフト2位の門別は同じ高卒、同郷とあって公私で仲が良い。昨年は故郷・北海道に帰省した際、一緒に練習した。それと同時に、先に1軍デビューを果たした左腕から刺激も受けてきた。「やっとスタートラインに立てたので、これからだと思います」。春季キャンプで上半身のコンディション不良を発症。7月まで復帰が遅れた苦闘のシーズンで、確かな足跡を残した。(倉世古 洋平)

 ◇茨木 秀俊(いばらぎ・ひでとし)2004年(平16)6月8日生まれ、北海道札幌市出身の21歳。帝京長岡(新潟)では1年夏からベンチ入りし、3年夏は新潟大会準優勝で甲子園出場なし。22年ドラフト4位で阪神入り。今季は2軍で6試合に登板し1勝3敗、防御率4・62。1メートル83、87キロ。右投げ右打ち。

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