セ・リーグ 中日―ヤクルト ( 2025年9月19日 バンテリンD )

<中・ヤ>サプライズで栗山氏(右)から花束を渡され抱き合う中田(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ
中日・中田翔内野手(36)が19日のヤクルト戦で引退試合を迎え、最後までフルスイングを貫いた。「4番・一塁」で先発出場。初回に巡ってきた通算7116打席目を空振り三振で終えた。日本ハム、巨人、侍ジャパンで一時代を築いた通算309本塁打のスラッガー。腰の故障とも闘い、18年間の現役生活に別れを告げた。
恩師のサプライズ登場に、涙があふれだした。試合後に行われた引退セレモニーで、ビデオレターで登場した日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーと稲葉篤紀2軍監督。ビデオメッセージでは「どうしても見に行きたかった…なかなか球場に行けなくて申し訳ないです」と話していた2人が花束を持ってバンテリンDに現れた。
涙でクシャクシャになった顔を栗山氏の胸にうずめ、抱きしめた中田。そんな教え子を笑顔でねぎらった栗山氏は「正直言います。一番手が掛かったし、一番気になったし…ま、そんな選手です」と目を細めた。
「思い出すと…もう数限りないぐらいあるんですが、入団して5、6年目ですかね、翔が夜、初めて苦しんでる時に、全く打てなくて“僕をファームに行かせてください”っていうことを言ってきました。で、約20分ぐらいですかね…このままじゃ翔はつぶれちまうと思って、涙を流してる姿を見て、本当に苦しんでるなあって。やっぱり芯のあるスーパースターは、本当に力のある人は、やっぱり自分で光らなければいけないなと思ったんで、あえて言葉をかけなかったです」と中田との思い出を明かした栗山氏。「初めて引退する選手に“お疲れさまでした”っていうのは言わないで来ました。っていうのが…本人もそうだと思いますけど、もっともっと力があったし、もっともっと凄い選手になれる選手だったはずで、いまだに自分も半分悔しいし、翔も半分悔しいっていうのがあると思います。そういう思いって心の中にあると思うんで、そういったものをこれから違う形でぜひ生かしてほしいし、自分のことを信じて前に進んでほしいなというふうに思います」と36歳、現役生活18年でピリオドを打つ「一番手の掛かった」教え子の引退を惜しんだ。
続きを表示

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball