野球は筋書きのないドラマというまさにそんな試合だった。

9月18日の西武ーオリックス戦。個人的に注目していたのはある打者だった。

「2023年は開幕でスタメン出場させてもらったんですけど、2試合でファーム落ち。開幕のオリックスの先発が同い年の山下舜平大に2三振しました。ずっと悔しいなと思っていたのに、そのシーズンは10月まで1軍に上がることができなかった。昨年は4月に1軍に上がることができたんですけど、怪我したし、山下も登板数が少なくて対戦がなかったんですよね」

VS山下舜平大。2年前にすでに開幕投手に抜擢されていた同い年の怪物投手の前に、当時、WBCの怪我の影響で開幕を回避していた源田壮亮の代役を務めたのが山村崇嘉だった。同い年にその差を見せつけられる。中学時代からエリートとして鳴らしてきた本人からしてみれば、これ以上の発奮材料はなかった。だが、山下の怪我などもあり、なかなか対戦できなかった。それがこの日、実現したというわけである。

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