
【舞台裏】阪神・嶌村聡球団本部長の確信「それは彼のために初めて作ったんです」/前編
阪神が2年ぶりのリーグ優勝を果たしました。就任1年目の藤川球児監督(45)が率いたチームは2位に大差をつけてぶっちぎりでゴールテープを切りました。圧倒的な強さを誇った猛虎軍団。その裏側では何が起こっていたのか? 編成トップである嶌村聡球団本部長(58)のロングインタビューを前後編でお送りします。
プロ野球2025.09.17 06:00

藤川監督(左)と言葉を交わしながら練習を見守る
「藤川監督」を見る
―藤川監督が就任して、フロントとしてどんな1年だったか
嶌村本部長2年前の優勝の時は岡田監督のもとでチームを作っていただいて、優勝できたという喜びは今思い起こしても、かなりのものがありました。2年経って、去年は惜しくも2位で、今年一番うれしかったのが、若き指揮官、藤川球児監督で勝てたということ。私の中でも本当にすごい喜びで本人にとっても球団にとっても非常に大きな優勝かなという気はしています。岡田顧問の教え子である藤川監督が指揮官になって、それでまた優勝できたというのは時代をつないでいるという感覚が非常に強い。それも1年目で。これは球団からしたらこの上なく素晴らしい1年であったと、まずそこがあります。チームの連続性は僕は非常に大事だと思っているので、そういう意味では、2年前とは違う喜びがまたある。今後もいけるんちゃうかと、流れができているということが僕の中では大きな意味を感じている。
―就任1年目の手腕をフロントとしてはどう捉える
嶌村本部長藤川監督はうちで絶対的なストッパーとして活躍して、MLBに行かれて、そして戻ってこられて、故郷である高知ファイティングドッグスにいかれた。そこで日本の野球を一から始められた。そういう彼の生きざまをずっと見てきた。ふつうMLBに行ってそこ(高知)に戻ろうという感覚は、どうかな(なかなか珍しい)。そのあと阪神に戻ってきていただいて、4年間がむしゃらにやってくれた。そして現役を退いて、さあどうするかというところで、彼の野球観や阪神タイガースに対する思いを見たら、やっぱり将来的には、指導者に確実になれるという自信が私自身も球団としてもありました。そういう中でスペシャルアシスタントという肩書きを作って彼に引き受けてもらった。そういう役職でうちの中にいてもらうことが大事。うちもそれは彼のために初めて作ったんです。そういう流れで、いつの日にか(監督に)という思いがずっとあった。それが今年の就任に至ったということになります。なので彼とは、就任してからというよりも現役で戻ってきた時から、そして現役が終わってフロントとして接したときから、という流れが球団としてできたかなというところが大きいかなと思います。段階を踏んで、今の位置に来てくれたのかなという思いは強いですね。就任した時もなんの違和感もなく、スッと入れたところはあります。就任してからも、去年のオフから、変わりなく普段通りにできた。
―藤川監督らしさを感じた部分は
本文残り76% (4024文字/5324文字)

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball