2025年9月15日6時1分


















阪神対中日 2回裏阪神1死、小野寺は左越え二塁打を放つ(撮影・加藤哉)


阪神対中日 2回裏阪神1死、小野寺は左越え二塁打を放つ(撮影・加藤哉)


<阪神0-1中日>◇14日◇甲子園


指揮官・藤川球児が「CS不要論」を否定したことは先日、日刊スポーツをはじめ、多くのスポーツ紙に大きく掲載された。ネットニュースにもなったので目にした方も多いだろう。

「プレーオフはやるべきだと思っています。絶対にやった方がいい。ファンの方が喜べる機会をつくり出すことがめちゃくちゃ大事」。そんな話だった。その発言をした場にこちらもいたのだが自らを「勝負師」と言い、熱く語る球児にスゴみを感じたものだ。

それ以前に球団幹部とCSについて雑談していた。ひょっとして誤解しているファンもいるかもしれないが日本シリーズと違ってCSはNPBにとって金銭的メリットはない。あくまで主催球団の収入だ。

「そうですね。でもおカネの問題じゃないんですよ。シーズンの消化試合を極力少なくすることが最大の目的なんです」。その幹部はそう力説していた。

「消化試合」というのは寂しい言葉だ。優勝チームが決まり、秋の気配が感じられる頃、残った試合を淡々とこなす。最近は9月下旬になっても暑いけれど意味合いは同じだ。

この日の中日戦などそういう感じだったかもしれない。一時はAクラス入りの可能性も大きく浮上した中日だが失速。大野雄大の好投こそ光ったが、この1勝でどうこうはないと思う。阪神も才木浩人の最多勝などの意味合いはあったがチームとしてはケガなくやることが一番という感じだ。

CSがあれば、確かにこういうムードの消化試合は減る。この日、横浜スタジアムで行われたDeNA-巨人戦など面白かったのではないか。しかし阪神にも必死な面々はいる。この日で言えば小野寺暖、そして井坪陽生たちだ。彼らにすれば、来季はもちろん「ポストシーズンの戦力になれるかどうか」という部分がいま、問われている。

森下翔太、佐藤輝明ら主力がさらなる好成績を狙いつつ、調整しているのとは別に、ここでも激しい生き残りが展開されている。球児は間違いなく、そこを見ている。だからこそワンプレーに集中しなければならないし、結果も必要だ。

「まだまだアピールしないといけない立場なので。野球人生をかけて大事にやっていけたらと思っています」。この日、二塁打を放った小野寺の談話だ。勝って終わりではない。残り試合もしっかり見なければ、と思う。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




阪神対中日 5回裏阪神1死、井坪は中前打を放つ(撮影・加藤哉)


阪神対中日 5回裏阪神1死、井坪は中前打を放つ(撮影・加藤哉)






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