セ・リーグ   阪神7-5中日 ( 2025年9月4日    バンテリンD )

<中・神(20)>初回、佐藤輝は右越えに先制の2点本塁打を放つ。投手涌井撮影・北條 貴史)
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)が4日、中日戦の初回に右翼ポール際へ36号決勝2ランを放った。バンテリンドームでは今季7本目で、05年金本知憲を上回って球団最多を更新。8月24日ヤクルト戦から10戦5発の量産で、夢の40号も視界に捉えた。チームは7―5で勝利し、19年から7年連続のAクラスが決定。6シーズン連続のCS進出も決めた。2位巨人が敗れ、優勝マジックは2つ減って「4」。あす6日の胴上げに、主砲のバットが導く。

 これで入るのか――。佐藤輝の驚弾に、球場内の誰もが目を丸くした。初回2死一塁。先発・涌井がカウント2―2から投じた低めのカットボールを、右手で払うようにしてスイング。失速とは無縁の超低弾道の打球は、そのまま右翼ポール際に着弾した。グラウンドへと跳ね返ってきた殊勲の白球を、上林は無念そうに右翼席へ投げ返した。

 4番打者は「入ってくれて良かったです。ネルソンが先発ということもあって、初回から先制できたのは良かった」と責任感を口にした。1勝1敗からの勝ち越しを期したカード3戦目は、ブルペンデーで臨んだ。主砲の一撃に気を良くした先発・ネルソンは3回を零封。ガッチリと試合の主導権を握った。

 佐藤輝は4回も先頭安打で出た森下を一塁に置き、バットを折られながら左前打。熊谷の二ゴロ野選による3点目を呼び込んだ。今回の3連戦で、計12打数6安打、2本塁打。打率も・279と再び上昇気流に乗った。好調の4番にけん引され、チームは球宴明けの後半戦全12カードで負け越しがない。貯金は再び大台の「30」まで膨れ上がった。

 今季のバンテリンドーム最終戦で、新たな金字塔も打ち立てた。2日に続く今カード2本目のアーチで、同球場ではシーズン7発目。05年に金本知憲が記録した6発を、難なく超えていった。本拠地に構える中日・上林、ボスラーも同じ7発。わずか12試合で並んだ佐藤輝の凄みが際立つ。来季以降「ホームランウイング」という名の“ラッキーゾーン”が尾張の地に設置される。打者有利の環境への変貌により、8本以上の量産も見込めるが、外野フェンスも高い現行サイズでの記録更新こそ価値がある。

 次戦から6試合続く甲子園での胴上げについて問われ「あまりそういうふうに考えない方がいいでしょう。変わらずに、頑張ります。一戦一戦」と冷静に話した。優勝マジックは4。最短優勝は、広島と戦うあす6日となった。マウンドに広がる歓喜の輪。聖地のド真ん中で舞う藤川監督――。佐藤輝が待ちわびた満願の夜は、もう目の前にある。 (八木 勇磨)

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