
先制3ラン本塁打を放ち、西川遥輝(右)にタッチで迎えられる日本ハム・中田翔(21年当時)
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ヤクルトの西川遥輝外野手(33)が8月26日、約2カ月の2軍調整を経て1軍に再昇格した。気温40度に迫ろうかという酷暑の中、若手に交じって己と向き合った日々を「言いたいことがありすぎる」と振り返った。この期間で特に印象的だった出来事が“盟友”の中日・中田翔内野手(36)の現役引退の決断だった。
「本当に寂しいし…。なんか潔すぎて。あの人が辞めるって決めたぐらいだから、(持病の腰が)相当痛かったんでしょうね。らしいっちゃらしいけど」
西川は智弁和歌山高から10年ドラフト2位で日本ハムに入団した。同じ高卒野手で3学年上だった中田には弟のようにかわいがってもらった。身近で接する中で類いまれなスター性や影響力の大きさを肌で感じた。「相当、影響力のある人やから。まあ、反面教師なところもあったしね」。自身の野球人生に最も大きな影響を与えた存在から得た最大の学びとは何だったのか。
「一番はやっぱり、後輩に対しての接し方とか男気とか。そういうのは、あの人を見て学んだと言っても過言ではないので」
プロ生活は15年目を迎え、日本ハムと楽天で2度の戦力外も経験した。3球団を渡り歩き、気付けば周囲に年下の選手ばかり。今は酸いも甘いも知るベテランとして良き兄貴分として若手選手に助言を送る立場になった。
今季は46試合に出場して打率・170、0本塁打、6打点、1盗塁(29日現在)と苦しんでいるが、このまま終わるつもりはない。むしろ中田の決断を受けて、現役へのより強い思いが芽生えたようだ。
「常々、1年でも長くやりたいとは思っているし。(現役生活の終わりが)近づいているのも確かだけど、そこに少しでも抗ってやりたいなとは思っています」
今季のヤクルトと中日の対戦は6試合を残すのみ。最後にもう一度、同じグラウンドに立ちたい。大好きな先輩がユニホームを着てプレーする姿を目に焼き付けたい――。それが西川のモチベーションになっている。(記者コラム・重光 晋太郎)
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