ソフトバンクVS日本ハム優勝争い 両軍担当記者が戦局を占う

日本ハム・新庄監督
Photo By スポニチ
ソフトバンクの2連覇か、日本ハムの9年ぶり栄冠か――。2位・日本ハムが24日までの直接対決で首位・ソフトバンクに3連勝して0・5ゲーム差まで迫り、パ・リーグの優勝争いは風雲急を告げた。両軍担当記者が(1)監督の采配の特徴(2)キーマン(3)今後の強み、の3つの観点から最終盤に突入したペナントレースの行方を占った。
【日本ハム担当・清藤 駿太】
(1)監督の采配の特徴 恩師譲りの弱者の戦法
新庄監督は阪神現役時代に野村克也監督から「弱者の戦法」を学んだ。南海、ヤクルト、阪神、楽天をいずれもBクラスから率い、通算1565勝を挙げた名将は戦力差を埋めるため「奇策」を多用。教えを受け継いで就任1年目から「一、三塁からの重盗」「満塁からのヒットエンドラン」「2ランスクイズ」など奇襲を選手に植え付けてきた。
思いつきではなく、蓄積したデータをもとに練った根拠のある戦術だ。22~24日のソフトバンク3連戦では有原対策で打席の立ち位置を、モイネロ対策で左右の打者別に狙い球を事前に指示した。伊藤が相性の悪い近藤には3度申告敬遠など徹底。残る3度の直接対決でも“秘策”は練っているはずだ。
(2)キーマン 4番の“後ろ”5番野村
鍵を握るのは「5番・野村」だ。昨オフに新庄監督から開幕4番に指名され、開幕3戦目となった3月30日の西武戦では2打席連発を含む3安打6打点と上々のスタートを切った。5月に左脇腹の肉離れで離脱。復帰後の不振を乗り越え、8月は月間打率・339と再び開幕時のような打撃を取り戻してきた。
4番・レイエスは27本塁打、76打点でリーグ2冠を独走し、直近5戦4発の絶好調。今後は好機でレイエスが勝負を避けられる可能性があり、後ろを打つ5番が重要になる。今季3度のサヨナラ打を誇る郡司は得点圏打率・339で、実は野村の方が同打率・349と高い。直近4試合連続で5番に固定されている野村への期待は大きい。
(3)今後の強み 下位との対戦多く日程も有利
日程&故障者なし 日程的には日本ハム有利とみる。9月は変則的で6連戦は2~7日の1度のみ。一方のソフトバンクは6連戦1度に加えて、さらに最後の直接対決となる30日の前に9連戦が控えている。加えて3位・オリックスとの試合を11試合残すソフトバンクに対し、日本ハムはわずか4試合で残りは下位との対戦ばかりだ。
野手の負傷離脱者がいないのも強みだろう。23年に開幕から負傷離脱者が続出して2年連続最下位に沈んだ反省を生かし、軽症だろうと大事を取って休ませることで、1カ月以上の長期離脱を防ぐようにしてきた。25日時点で清宮幸の109試合出場が最多で、全試合出場は0人。主力を休ませつつ、控えにチャンスを与えてチーム力を底上げしてきた。
続きを表示

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball