
打撃練習を終えベンチに下がる万波(撮影・高橋 茂夫)
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日本ハムが誇る主砲・万波中正外野手(25)が日常をコラムでつづる「万thly日記」。第16回は野球道具への思いや、向き合い方について。プロ1年目を終えた秋季キャンプで西川遥輝外野手(33、現ヤクルト)から伝えられた言葉を振り返り、バットを袋に入れて保管する理由を明かした。
あれは、プロ1年目の秋季キャンプでした。翌年から(西川)遥輝さんが主将に就任することになり、若手中心にミーティングを開いてくれて「野球道具、特にバットを大事にしてほしい」と話してくれました。遥輝さんはバットを絶対に地面に寝かして置かず、必ず何かに立てかけるようにしていると言われ、気にするようになりました。少しの段差でもいいので傾けて置くのが癖になりました。
同じようなタイミングで、バットを使用していない時は袋に入れて保管するようになりました。遥輝さんの話を聞いて、バットに対しての関心が強くなりました。少しでも良い状態でバットを使いたい、という思いでなるべく袋に入れて使ったらすぐ戻す。“刀を鞘(さや)に収める”イメージです。ただ、長く使っていると袋が松ヤニでくっついたりする問題もあります。
過去にジュラルミンケースを試したこともありましたが、それだとバットを袋に入れられないんです。“鞘”には収めたいので断念しました。乾燥剤も入れてみましたが、少し違う。バットは自然な経過であってほしいんです。僕は練習も試合もなるべく使い込んだものを使用したいので、折れるまで一本のバットを使い続けることが多いです。だから汚れているのが凄く好きですし、使えば使うほどなじむ感覚があります。
また、硬い木でもグリップが自分の握りに合わせて締まってくる感覚もあります。もちろん湿気とかいろいろなことを含めて、その感覚になっている気がするので。乾燥して乾いた感じのバットになってしまうと、自分の中で違うんですよね。多少重くなっても汚れても、使い込んでいく中で徐々になじんでいく感じが凄い好きなので、最終的に自然な変化を感じられる袋に落ち着きました。
それまで、道具の扱いには無頓着でした。当時2軍打撃コーチだった矢野謙次さん(現巨人2軍打撃チーフコーチ)にも「目配りや気配りが大事。それができれば、投手の変化にも気付けるようになるかもしれない。目に付いたら整理整頓しよう」と言っていただいて、そこから室内に転がっている滑り止めスプレーなど、立てて奇麗にそろえるようになりました。ただ、僕は(血液)A型で一つにこだわると凄く気になってしまうので、生きていて面倒くさいなと思います(笑い)。
野球用具は高価なものです。商売道具を長く使えるよう、大事にするのは必要なことですし、愛着も湧いて、こだわりも出てくると思います。ぜひ、道具は大事に扱ってもらって「これじゃないと駄目だ」となるくらいになったら最高だと思います。(北海道日本ハムファイターズ外野手)
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