我慢の展開は今年も続いている。
6−0からよもやの逆転負け。パ・リーグ5位に沈む西武が今季も苦しんでいる。17日のオリックス戦は幸先よく4点を先行して6点をリードしながら大事な星を落とした。

開幕直後は先発投手陣が好調で、少ない点数でも先行すれば勝ちを拾うことができる。エースの今井達也や隅田知一郎、菅井信也などの活躍もあり、一時は2位にまで君臨するなど貯金を作った。

しかし、複数得点をリードされると極端に非弱さを見せる打線は、昨季からの大きな変化は見られない。助っ人として新たに2年契約を結んだネビンが安定している点が昨季とは異なるが、怪我で離脱中の西川愛也の存在を除いては、それほど大きく変わってはいない。

投手陣もメンタルを保つのが容易ではない。開幕からイニングや球数を多く投げてきた疲労もある。このオリックスとの3連戦は2戦目まで1得点のみ。3戦目に大量得点をとったと思ったら、安定しているはずの隅田が崩れる。

これは投手個々の取り組みというよりも、悪循環が招いている結果であろう。これが調子がいい時だとなんでも上手くいく。組織とは、目に見えるものだではなく、さまざまなことが起きているのだ。

我慢の時期を昨季に過ごしたのに、今年になっても同じことになるというのは辛い時間であろうと思う。何よりの問題は前GMの渡辺久信氏が発した「うちの若手は旬が短い」という言葉が今年も続いてしまっているという現状だろう。

昨季も今季も、若手が全く活躍していないわけではない。ほぼ1軍を経験した選手がヒーローになる活躍を見せたりするということがある。人によっての多さ少なさはあるとはいえ、ある程度の爪痕を残すことはできている。いわば、力がないわけではない。しかし、続かない。

15日の対オリックス戦、売り出し中の村田怜音が2打席で2三振と苦しんでいた。相手先発の九里亜蓮の的を絞らせない巧みな投球術に翻弄されている印象だった。しかし、もっとも驚いたのは7回表の出来事だった。

先頭の滝澤夏央が投手への内野安打で出塁。3番の外崎修汰が倒れた後、4番・ネビンの打席で滝澤が盗塁に成功。ネビンは中飛に倒れるも、滝澤は三塁に進んだ。

ここで村田を迎えたわけだが、なんと、オリックスベンチは2三振に抑えていたにもかかわらず、九里を交代させ、岩嵜翔を投入してきたのだ。もちろん、九里の球数が100球に達していたというのはあったが、万全を期すオリックスベンチの采配に二つの意味を感じた。

一つは、ここで岩嵜を投じたくなるくらいに、村田が警戒される打者と認識されたということ。

もう一つは、こういうことを乗り越えない限り、西武の若手が「台頭」したと呼べないという事実だ。

試合後の西口監督に問うてみた。

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