DeNA・三浦監督
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 記者は今年も「夏休みの宿題」にとりかかった。それは、「DeNAのシーズン初めての初回犠打」を調べることだ。

 ちなみに昨季は8月20日、109試合目の中日戦だった。桑原が投犠打をマーク。順位は4位だった。そして今季。初回犠打は7月16日、84試合目の広島戦。蝦名が捕犠打を決めた。順位は3位だ。

 DeNAは21年の三浦大輔監督就任以降、アナリストを中心としたデータ班の分析のもと、進塁を期待する場面で「強行策」を採用するケースが多い。2番に起用した牧、オースティン、佐野は、その顕著な例だ。

 そしてそのスタンスは、26年ぶり日本一を手にした昨季を終え、チームスローガン「横浜奪首」を掲げて27年ぶりのリーグ制覇を狙う今季も変わらない。

 8月7日終了時で首位阪神と12・5ゲーム差の3位。リーグ前半戦終了時に「(当時の順位の)2位ではダメ」と指揮官は語気を強めたが、「横浜奪首」の道のりは厳しくなり始めた。そして今季も、リーグ序盤は確実な先制点を奪うための「初回犠打」採用はなかった。
 簡単な数字を並べれば同じ7日終了時で、阪神はチーム打率・244、打点320で、犠打104、盗塁81。DeNAは同打率・236、打点312で、犠打46、盗塁46。

 リーグトップの打率を誇りながら、「1番・近本」「2番・中野」の小技が効く盤石の「1・2番」を擁す阪神の後塵(こうじん)を、明らかに拝している。その状況で、DeNAはオースティン、フォード、ビシエド、筒香と続々と「大砲」が1軍に昇格し、「一発攻勢」への動きを強めた。

 一方で、8月7日の広島戦で今季初めて1・2番のコンビを組ませた「梶原、蝦名」のスピード感は魅力十分。近未来の「1・2番」として期待はふくらむ。

 残り43試合。大逆転Vの「横浜奪首」をつかめるのか。果たして番長は、ここから「打つ」のか「送る」のか。どう舵をとるのか。全力で見届けていきたい。 (記者コラム 大木 穂高)

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