数少ない試合の中でも常に見せ場を作る。
移籍して3年目になるシーズンを迎えた高松渡はチームが苦しい中でも、安定したパフォーマンスを見せている。

「1回アウトになると怖くなってくると思うんで、このまま失敗なくいきたいですね」

8月5日を迎えた時点で、盗塁の成功率は100%。企図は5回と分母は少ないのだが、実はこれには、彼が課せられている役割の重さにある。

野球におけるスペシャリストはいろんな場面で存在する。ワンポイントリリーバーしかり、代打の切り札しかり、守備固めしかり。代走もその一つだが、高松の場合の代走は特別な形だ。

代走にはいくつものパターンがある。交代前の選手より少し速いというだけの場合もあれば、長躯ホームインを狙っての代走もある。二塁からのヒット1本での生還など。しかし、高松の場合は同点や1点を負うビハインドの展開。どうしても走者を二塁に進めたい場合の起用がほとんどなのだ。いわば、ほぼほぼ「盗塁」が期待される場面だ。

だから盗塁企図数は5回と少ないのだが、失敗が許されない場面で、必ず成功させているという点ではスペシャリストという名に相応しい。

なぜ、それだけ成功できるのか。

高松の取材を進めていくと、意外なことがいくつかあった。

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