阪神戦を観戦した10-FEETのTAKUMAさん(左)と元阪神の藤原正典さん(提供写真)
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 15日中日戦の試合前に、懐かしい顔と再会した。阪神OBの藤原正典さん(37)だ。「ウル虎の夏」のイベントで甲子園に来場をした「10―FEET」のTAKUMAさん(49)の付き添いで、かつての仕事場を訪れていた。関係者入り口付近をうろうろしていた阪神担当記者の私とばったり会った。「お久しぶりです」。あれやこれやと会話がはずむ。抜群のコミュニケーション能力は、関西学生野球リーグの目玉投手として騒がれた立命大時代から何一つ変わっていなかった。

 アニメ「スラムダンク」の映画版で流れた名曲「第ゼロ感」で有名なバンドのボーカルと、タイガースを結び付けたのは、きっと藤原さんだ。現役時代、10―FEETの曲を登場曲にしていたのがきっかけの1つ。「兄の影響で小学生から10―FEETを聞いていたんですよ。プロになったら絶対に登場曲に使わせてもらうと決めていました」。ライブにも足を運んでプライベートで交流を続けていたところに、テレビ局から相談を持ちかけられた。

 「阪神の春季キャンプの特番のゲストを探していたので、それならこの方しかいないと思って」

 虎党であるTAKUMAさんを紹介したのは、数年前の話。これが出発点になって、後の23年にNHK紅白歌合戦に出場するボーカリストは熱心なタイガースファンに定着し、現在に至る。

 藤原さんは今、大阪市内で会員制の室内ゴルフスクール「OWNER’S GOLF CLUB」を運営している。アマチュアのレッスンのほかに、プロゴルファーの支援も手がける。

 熱心なのは本業だけでない。「このままでいいんですかね」。どうすれば少年少女の野球人口が増えるのか。様々な角度からアイデアをひねっている。視野は広く、野球以外のスポーツに励むアマチュア選手の競技環境改善にも心を配る。スポーツ界の未来のためにできることを、真剣に考えている。

 タテジマを着た現役6年間は、中継ぎ左腕として通算58試合に登板した。力強かった真っすぐと同様に、第二の人生の歩みもエネルギッシュだ。(阪神担当・倉世古 洋平)

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