巨人・荒巻
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 巨人のドラフト3位・荒巻悠内野手(22)が福島で行われた9日の中日戦で待望のプロ初本塁打を放った。荒巻らしくきれいな放物線を描いた打球が右翼スタンドへ。「もう最高です。打った瞬間は気持ち良かった」と喜ぶ顔はまさしく満面の笑みだった。

 いつだって豪快な本塁打で道を切り開いてきた。上武大時代は3年秋の関東選手権で横浜スタジアムで2打席連続本塁打を記録。左翼中段へ右打者が引っ張ったような打球を突き刺し、スカウトから注目される存在となった。

 その礎を築いたのが祐誠(福岡)時代。今でこそ1メートル84、93キロの立派な体格を誇るが、中学まで実は細身だった。転機は高校入学前の半年間。中3夏に最後の大会が終わると、運動量は減っても食欲が減ることはなく「たくさん食べてしまい勝手に増えていました」。体重は70キロから82キロへ増加し、身長も同じように1メートル77まで7センチも伸びた。小技が売りのタイプから一転、高校からは長距離打者として勝負していくことを心に決め、入学直後には「走塁を売りにするような選手にはなりません」と指導者に宣言していた。

 高校時代は無名ながら通算37本塁打をマーク。その後進んだ上武大ではフリー打撃で柵越えを連発して1年春からリーグ戦デビューを飾った。高校時代に自ら下した決断からまさに本塁打で道を切り開き、今では「将来的には読売巨人軍の4番を打ちたい」と大きな目標もできた。その可能性も感じさせるプロ1号になったことは間違いない。(記者コラム・村井 樹)

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