【阪神熊谷敬宥】なぜ背番号4が求められるのか? 枠に収まらない野球人の流儀

なぜ、みんなが背番号4を頼るのか。日刊スポーツの随時企画「虎を深掘り。」今回は阪神熊谷敬宥内野手(29)です。総力戦となった6月14日の楽天戦では、勝負手を繰り出した先に「捕手」の可能性が生まれました。昨年は緊急時の登板に備えてブルペン投球をしたことも。ユーティリティーの枠に収まらない男が誇る、野球人の流儀を掘り下げます。



プロ野球2025.07.01 06:00



































































































西武対阪神 試合前練習に臨む阪神熊谷(2025年6月10日撮影)

西武対阪神 試合前練習に臨む阪神熊谷(2025年6月10日撮影)

一塁塁上で腹くくる「行けと言われたら…」

14日の楽天戦。1点を追う9回1死満塁で阪神ベンチは勝負に出た。

途中出場していた2人目の捕手・梅野に代打の切り札・糸原を送った。一塁走者として塁上にいた熊谷はピンと来た。人知れず腹をくくっていた。

「行けと言われたら行くしかないな…」

藤本総合コーチが「監督も覚悟を決めていたから。勝負の一手だった」と振り返る背水のタクト。

「勝負の一手」4人目の捕手シミュレーション

楽天対阪神 9回表阪神無死一、二塁、送りバントを決める熊谷。投手加治屋(2025年6月14日撮影)

楽天対阪神 9回表阪神無死一、二塁、送りバントを決める熊谷。投手加治屋(2025年6月14日撮影)

糸原は期待に応えて四球を選び、土壇場で追いついた。

これで裏の守備が発生した。延長戦も考えなくてはならない。

首脳陣は即座にさまざまなシミュレーションに入った。まず9回裏からは3人目の捕手・栄枝がマスクをかぶる。

問題は、栄枝にアクシデントがあった場合の「4人目の捕手」だ。

捕手は専門性が高い特殊なポジション。候補に挙がったのは高校1年まで捕手だった豊田。そして熊谷だった。

捕手経験ない内野手いつも候補に

捕手経験が全くない小柄な内野手は、なぜかいつも候補になる。

阪神対オリックス 談笑するオリックス石川(左)と阪神熊谷(2025年6月7日撮影)

阪神対オリックス 談笑するオリックス石川(左)と阪神熊谷(2025年6月7日撮影)


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1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に野球全般をカバー。評論担当も兼ねる。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。
趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。


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