キャッチボールする常広
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 広島の23年ドラフト1位・常広羽也斗投手(23)が、自身の現在地を語った。プロ1年目の昨季は9月に初勝利を挙げ、今年3月にはオランダ代表との強化試合で侍ジャパンにも選出された。飛躍が期待されながらも、開幕を2軍で迎えた大卒2年目の今季は、安定した投球が続かず苦戦。飛躍に向けて意識改革を図り、「脱・完璧主義」で1軍昇格のチャンスをうかがっている。

 常広は壁にぶつかっていた。開幕を2軍で迎え、3登板目の4月12日のウエスタン・リーグ、中日戦から6試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をクリアできず。精彩を欠く内容が続いた。

 「1イニングで大量失点するというのが課題でもあった。自分の場合は気持ち(の浮き沈み)が大きかった。気持ちが切れたりすると点を取られやすくなった」

 春季キャンプを1軍で完走し、3月には若手主体で構成された侍ジャパンにも選出された。オープン戦終盤に開幕ローテーション争いから脱落したとはいえ、早期の1軍昇格が期待されてきた。しかし、課題が露呈した。開幕から8試合で失点した12イニングのうち、7イニングで複数失点。制球の乱れが失点につながったケースもあったが、常広が強調するのは気持ちの乱れだ。低調が続く中、ある日、小林3軍投手育成強化担当コーチから「ぼちぼち良かったな、という評価を続ければいい」と言葉を掛けてもらい、心境に変化が生まれた。

 「今は点を取られても、1点に抑えてピンチをしのいでいく、というのを意識している。良い投球ができなくても、そこから、“ぼちぼち良い”投球を目指す意識が大事。点を取られても、今できる最高の結果を求めて、ぼちぼちの結果を続けていくことが、1軍に上がる近道だと思う」

 意識改革を図り、「脱・完璧主義」でブレークへのきっかけをつかむ。救援1試合を含む直近3試合は計15回を4失点で、1イニングの複数失点はなし。「これをどれだけ続けていけるか。今はきっかけをつくる段階」と継続の重要性を強調した。

 並行して、投球フォームも試行錯誤を続けている。「いろいろ試している」といい、特に軸足となる右膝、股関節の使い方を意識して上半身と下半身の連動性を大切にする。右膝がうまく使えないと、「(体が)開きやすいフォームになる。そうすると打者からも球が見やすくなって、150キロの直球を投げても打たれやすい」と分析。キャッチボールで動作を確認しながらフォーム構築に励む。

 22日には1軍練習に参加した。ブルペン投球を見守った新井監督からは「前回も前々回も良い投球をしている。しっかり(続けられるように)頑張っておけ、と言った」と期待を込められた。きょう24日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(由宇)に先発予定の右腕は「(1軍に)呼ばれて良い投球ができるように、今は2軍で毎試合仕事ができるようにしたい」と決意を新たにした。(長谷川 凡記)

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