中日・岡林
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 井上竜のリードオフマンが打線をけん引している。中日・岡林勇希外野手(23)だ。

 「考え過ぎちゃうところがあったので。(数字が上がれば)余裕はできるけど。ただ、考えるところは考えますけど、割り切るところは割り切る。思い切っていかないと。割り切りが大事かなと」

 今季は主に1番打者を担い、17日終了時点で全64試合に出場し、リーグトップの打率・307、2本塁打、15打点。13日の西武戦では同点打&延長決勝打を含む3安打2打点をマーク。17日のオリックス戦でも3安打を記録するなど、ここまで交流戦13試合で、複数安打は8度目と上昇曲線を描いている。

 23年には、球団新記録となる29試合連続安打を放ったヒットメーカー。内角球の対応力などを含めて、プロ野球ファンの多くが、その高度な打撃センスに舌を巻く好素材。そんな男の「簡単に調子は落ちますからね」との言葉には驚いた。

 「1年間通して調子のいい時、悪い時は本当に出てくる。その中で、いい感じが続いているのであれば、何がいい、何が悪いの反省もそう。調子が悪くなった時は思い切って開き直ることが大事」

 “思い切って”という言葉を何度も繰り返す姿が印象深い。昨季は負傷に苦しんだ。春季キャンプ中に発症した右肩痛により開幕2軍スタート。1軍復帰後も患部の影響もあって打撃不振に陥り、123試合の出場で打率・256と不完全燃焼。3年連続3回目となる「三井ゴールデン・グラブ賞」は受賞したものの、悔しさが残るシーズンだっただけに、巻き返しを期す今季にかける思いは強い。

 「去年、一昨年と、3年間やってきた経験をいかして、今できているのかなと思いますけど、打てなくなれば縮こまっちゃうこともあるけど、思い切ってやっていこうと」と岡林。上位浮上へ、頼れるトップバッターの存在が欠かせない。(記者コラム・湯澤 涼)

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