ソフトバンクの上茶谷
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 2024年の現役ドラフトで、DeNAから移籍してきた上茶谷大河投手(28)は明るさとユーモアで筑後に笑いをもたらしている。移籍早々、ケガによるキャンプ離脱と手術で悔しい思いをしたが「謎のかけ声」を発し、リハビリ組を盛り上げた。復帰戦となったのは5月18日のウエスタン・リーグ、くふうハヤテ戦(タマスタ筑後)。ソフトバンク・上茶谷として初めて立ったマウンドで感じたこととは――。

 「ウォンチュッチュ」。上茶谷のこの謎のかけ声と日替わりのネタが、朝のミーティングのルーティンとなった。リハビリ組の雰囲気を盛り上げるべく、時には近藤、今宮、周東らを巻き込んで、若手からベテランまで皆を笑顔にした。

 「(風間)球打とか内野が“きょう近藤さんも来てますけど(いつものようなネタを)本当にやるんですか”と横で戸惑っていました。でも近藤さんも後から、あれ何て言ってるん?って聞いてきたんです。ウォンチュッチュですと言ったら、オッケーと言って、次から一緒にやってくれました(笑い)」

 移籍して初めて迎えたキャンプの序盤、右肘の違和感により離脱し、右肘関節クリーニング術を受けた。直後にSNSで「前向き、前しか見ないよ」と投稿。自身もリハビリで悔しい思いをする中、言葉通り気丈に振る舞った。

 手術に引っ越し、移籍後の忙しい日々の中で癒やしの存在となったのは、2匹の愛犬だ。5歳のポメラニアン「こたろう」と、4歳のパグ「きゅうた」。「きゅうたの名前の由来は、野球がうまくなってほしいという僕の願いもあります」と笑いを誘った。休みの日には糸島やドッグランに行き、息抜きをする。

 5月18日、2軍くふうハヤテ戦はソフトバンクの選手としての初登板、そしてケガからの復帰戦だった。「ユニホーム姿は自分では見えないじゃないですか。後から(中継で)見たら、すごい違和感を感じました」と話したが「今は似合ってますね」とニヤッと笑った。ホークスファンの印象は「めっちゃ熱いなと思います。ファームでこんなに(応援に)来て、多いな、凄いなって」と感心した様子。現在の状態は「改善したいのは真っすぐの軌道。空振りを取りたいです」。理想に近づくために必要なのは、「腕が振られる」ような感覚だという。

 今季掲げる目標は、1軍で20試合登板。先週末ペイペイドームには古巣DeNAが訪れていたが、自身は名古屋の太陽の下で汗を流した。1軍通算121試合に登板した経験豊富な右腕は、悔しさを胸にもう一度輝く日を目指す。 (昼間 里紗)

 ◇上茶谷 大河(かみちゃたに・たいが)1996年(平8)8月31日生まれ、京都府出身の28歳。京都学園から東洋大に進み、18年ドラフト1位でDeNAに入団。ルーキーイヤーの19年に7勝を挙げた。23年に中継ぎに転向し、同年は46試合に登板。日本モノマネ協会で2年間勉強した後、大学2年時にモノマネソムリエ1級の資格を取得(本人談)。1メートル82、83キロ。右投げ右打ち。

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