中畑清監督のもと船出するも、Bクラスから脱出できなかったベイスターズが2016年に招聘したのがアレックス・ラミレス監督だった。5年間でAクラス3回、リーグ優勝こそなかったものの2017年には日本シリーズにも進出した異能の指揮官に聞く「監督としての人生」とは!?〈全3回の1回目/つづきを読む〉

「やっぱりカントクはいいね」

 アレックス・ラミレスは、そう言って満面の笑みを浮かべた。

監督としての能力は衰えていない

 今年1月、横浜DeNAベイスターズの監督退任から4年ぶりにユニフォームに袖を通した。カリビアンシリーズに参戦した日本代表チームの監督。結果は0勝4敗とコテンパンの完敗だったが、久々に現場に戻ったラミレスの表情には、確たる自信が窺えた。

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「非常にエンジョイできたかなと思います。何年かぶりにみんなから『監督、監督』と呼ばれるのは非常に光栄なことで、すごく嬉しかったですし、また選手をチェックして、長所や短所を見つけてアドバイスしたりね。この選手をどう使おうかと、起用法に頭を悩ませ、実際に試合で運用する。

 結果は伴わなかったですけれども、僕はラテン出身なのでカリビアンシリーズのレベルの高さは最初からわかっていました。それよりも、選手は一生懸命やってくれたし、僕自身も、まだカントクとしての能力は衰えていないなと確信できました」

 ユーノー? 相変わらずの漲る自信。言い切る力、は健在だ。そして、ラミレスは本当に“監督”が好きなのだろう。

「モノスゴイ情熱的なプレゼン」で監督に

 歴代最強の外国人と呼ばれた現役時代から、「引退後は日本で監督になりたい」と指揮官を志し、2015年秋DeNAベイスターズの監督候補10人と言われたうちの1人に浮上した時は、高田繁GMに「ベイスターズを勝たせるためのモノスゴイ情熱的なプレゼン」(本人談)をかまし、ついにその座を射止めた。

 そして、自信は空論ではなかったことを証明する。在任5年間でAクラス3回、日本シリーズ1回出場。通算336勝、勝率.499はどちらも球団歴代3位。初CSに進出した時の「我々はもうBクラスのチームではない」というスピーチは米国大統領の演説のように凛々しく、歴史を切り開く力強さを感じさせてくれた。

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