モンゴルから帰国して報道陣に囲まれる宮城野親方(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 日本相撲協会を9日付で退職する元横綱・白鵬の宮城野親方(40=伊勢ケ浜部屋)が7日、故郷のモンゴルから成田空港着の航空機で帰国した。退職に関しては明言を避けたが、3日に逝去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さん(享年89)の訃報には残念な思いを述べた。約1週間のモンゴル滞在中は父ムンフバトさん(故人)の銅像除幕式などに出席。9日に都内で会見を開く。

 利用客でごった返す週末の成田空港に宮城野親方が悠然と姿を現した。取り囲む報道陣の多さに苦笑いしながらも表情は穏やか。父ムンフバトさんの銅像除幕式のことを問われると「(父の)偉大さを改めて感じました。感動しました」と冗舌だったが、協会退職に関しては「すみません。全ては9日に話します」と口を閉ざした。

 退職決定後の翌3日に89歳で急逝した長嶋茂雄さんの訃報については「よく相撲見に来てくれましたから。残念です。本当、ジャイアンツというね。私もジャイアンツファンでしたから」。長嶋さんとは現役時代に親交があるだけに父と同じ国民的英雄の死に表情を曇らせた。

 9日に都内で会見を開き、退職の経緯、今後のビジョンなどを明かすものとみられる。将来的には世界的な相撲のイベントを立ち上げ、五輪での正式競技採用を目指すとみられているが、徐々にその道筋も見えてきた。宮城野親方の有力後援者としても知られるトヨタ自動車の豊田章男会長が、アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の次期会長就任が有力に。豊田氏の後ろ盾で国内での地盤を築き上げ、世界進出へ動くものと思われる。

 関係者によると、9月にタイで行われる世界相撲選手権に“参戦”の計画があることが判明。何らかのアクションを起こし自身のビジョンに賛同を求めることが予想される。全ては自分を大きくしてくれた相撲のため。伝道師としての新たな人生が幕を開ける。

 ≪出国時には直訳で「巨人」の文字が刻まれたTシャツ≫今旅行での宮城野親方はTシャツにデニムのラフな装いだった。出国時のシャツにはギリシャ語で「アバルガ」の文字が刻まれた。直訳は「巨人」の意味で、モンゴルではモンゴル相撲の横綱を表し、父ムンフバトさんへの敬意を示したとも解釈できる。帰国時は「NBA」のシャツを着用。幼少時はマイケル・ジョーダンに憧れバスケットボールに励んでいたこともあった。初心に返るというメッセージが込められていたのかもしれない。

続きを表示

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball