セ・リーグの老舗球団・中日ドラゴンズ。球団史を振り返りつつ、成績で見るベストナインを選んでみると、巨人や阪神とひと味違ったドラマ性が見えてくる。〈NumberWeb特集:令和の中日ドラゴンズ/全3回。第1回からつづく〉

谷繁だけでなく…名捕手が各時代にいた

 さて最後は巨人、阪神と並ぶ老舗球団、中日ドラゴンズの「ベストナイン」を数字をもとに決めることとしよう。ポジション別で、代表的な選手を簡単な経歴とともに見ていく。以下すべて、中日在籍時代の通算安打数順。※は野球殿堂入り。現役選手の成績は5月30日時点。

《捕手》

木俣達彦2142試6762打1876安

285本872点20盗 率.277

中村武志1658試5001打1227安

120本533点26盗 率.245

谷繁元信1604試4730打1106安

126本578点12盗 率.234※

中尾孝義762試2185打588安

94本275点37盗 率.269

服部受弘852試1867打447安

33本208点61盗 率.239

 巨人のV10を阻止した1974年の中日の正捕手は木俣達彦だった。地元中京商、中京大出身、同時期では野村克也に次ぐ「打てる捕手」だった。ベストナイン5回。

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 以下の3人、中村、谷繁、中尾は微妙に絡み合っている。

 中村武志は星野仙一監督に鍛えられた捕手。守備でも打撃でも主力だったが、2002年横浜から谷繁元信がFA移籍すると、入れ違いで横浜に移籍した。谷繁は「落合中日」の不動の正捕手になった。中日でゴールデングラブ5回、最後の2年は監督兼任だった。

 中尾はプリンスホテル出身、プロ2年目の82年に好守の活躍を評価されMVPに。しかし中村武志が台頭してポジションを奪われ、巨人に移籍した。ベストナイン、ダイヤモンドグラブ(現ゴールデングラブ賞)各1回。

 服部は戦前のドラゴンズの正捕手だが、戦後は主戦級の投手としてマウンドに上がり20勝2回、通算112勝。捕手と投手の「二刀流」は、極めて珍しい。

谷沢に落合、山崎に大豊やビシエド…多士済々の一塁手

 続いては一塁手。多士済々の強打者が並ぶ。

《一塁手》

谷沢健一1931試6818打2062安

273本969点42盗 率.302

西沢道夫1422試4899打1429安

187本807点45盗 率.292※

ビシエド958試3524打1012安

139本549点15盗 率.287

落合博満863試2970打913安

210本625点18盗 率.307※

大沢清719試2473打642安

8本304点65盗 率.260

山﨑武司1169試3383打894安

186本549点8盗 率.264

大豊泰昭1050試3323打889安

215本568点11盗 率.268

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