3年連続最下位の低迷から巻き返しを図る中日ドラゴンズ。今季からチームを率いる井上一樹監督のインタビュー第2回は、「闘将」星野仙一との出会いを振り返る。特集「令和の中日ドラゴンズ」〈「全3回の第2回/つづきを読む〉
「例えば星野さんが先生で選手が生徒だとして、星野先生の中での“可愛さランキング”があるとしたら、確実にオレは上位だろうと思いますよ。そういう自負はあるんです」
亡き恩師との関係について、井上監督は目を細めてそんな風に振り返った。
1990年の入団時、投手だった井上と第1次政権時代の星野監督とは、ほとんど接点がなかった。二軍暮らしでプロの高い壁の前にもがいていた若者と、一軍監督とは天と地ほどの距離感があった。
1996年、再び中日監督として戻ってきた“闘将”の目に、腹を決めて野手に転向しがむしゃらにバットを振る若武者の姿が飛び込んできた。パワフルな打撃も魅力だったが、指揮官の心を捉えたのはそれだけではなかった。井上監督が振り返る。
「当時の星野さんはギラギラしていて、本当に厳しかったですよ。当時の野手には、立浪(和義)さんや山﨑(武司)さん、中村武志さんとかいっぱい先輩がいましたが、どんな選手でも監督の前では猫を被ってものを言えない。何か言われたら『はい』、『わかりました』って受け止めるだけ。でもオレは冗談をかましたり、ちょっと生意気なことを言ってみたりして、監督が投げてくる“ボール”を平気で打ち返したんですね(笑)」

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