
25日中日戦 右翼・森下 左翼・佐藤輝
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【亀山つとむ 視点】森下は右翼でこそ生きる――。現役時代に日本ハム・新庄監督との「亀新コンビ」の一角として阪神外野手として活躍した亀山つとむ氏(スポニチ本紙評論家)は自らの経験も踏まえて「右翼と左翼では動きも打球方向も真逆になる」と話し、森下を定位置である右翼に戻すことを提言。それが背番号1の打撃にもプラスに働くと分析した。
阪神は3試合連続で「右翼・佐藤輝」「左翼・森下」の布陣を組んだ。プロ野球は勝つことで、その判断が問われる。2勝1敗という結果なら、起用は間違っていない、と言えるかもしれない。
だが、攻撃では3試合連続で1点どまりという現実もある。確かに登板したバウアー、ケイ、ジャクソンのDeNAの外国人3投手は、いずれもいい投球をした。ただ、守備シフトを動かしたことにより、目に見えない影響が出ていた可能性は否定できない。
初回に右中間を破る先制の適時二塁打で、森下は19打席ぶりのヒットを放った。新たな布陣に少し適応したとも言えるが、慣れた右翼の方が彼のパフォーマンスは上がるはず。私の現役時代も「本職が外野だから右翼でも左翼でもできるだろ」とポジションを動かされたことがあった。だが、追う動きも打球方向も真逆で、正直、戸惑いはあった。森下もそれは感じていると思う。9回、度会の打球のクッション処理も判断ミス。いつもの森下なら、あそこまで追いかけずに、しっかり待って処理できた打球だった。
森下の立場で考えると、成績は残しているのに打順もポジションも変えられている。気持ちの上で何も影響はない、とは思えない。プロとしてのプライドはきっと持っているはず。そこで主力が違和感なく試合に臨むという点を優先して、「右翼・森下」「左翼・佐藤輝」の布陣を、もっと試してみてもいいと思う。佐藤輝にとっても、三塁から左翼というのは位置が下がるだけで、動きや打球方向は変わらないため、今の右翼よりは影響が小さいとみる。
三塁のヘルナンデスの動きはいい。5回の山本の二塁打コースの打球にも、素晴らしい反応と肩を発揮した。交流戦でもDHではなく、三塁を継続するとみた。だからこそ、攻撃力にもプラスになる森下の起用法を検討してほしいと感じた。発想力豊かな藤川監督が、現状をどう分析しているのか注目したい。
(スポニチ本紙評論家)
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