
グラウンドにいると一際目立つ。
190センチ近い上背と大きな声。そして、何より昨季の敗戦数を忘れないために背中にまとった「91」の数字が存在感を際立たせている。
今季から西武のヘッドコーチを務める鳥越裕介は「鬼軍曹」や「厳しい指導」などで知られるが、目配り気配りの効く指導はグラウンドで見ていると伝わってくる。かつてプロ2年目の今宮健太(ソフトバンク)を育成している頃、「あいつをレギュラーにできなければ俺はクビだ」と口にするなど独特な選手との向き合い方をしている名コーチだ。
試合前の練習を見ていても、鳥越コーチの声は一際目立つ。ただ、その声をかける内容を見ていると、単に厳しい存在であろうというのが第一にあるわけではないことがわかる。
「ライオンズだから、こうしているということはなくて、僕は当たり前のことを言っているだけなんですよね。人間って楽をしたいから、どうしても慣れてきてしまうと決まり事とかやらないといけないことを抜いてしまうことがある。そうならないようにと思って見ているだけなんですよ。記者席に、無言で入ってきたら、なんやお前ってなるでしょ?それと同じですよ」
社会のルール、球界のルール、チームのルールに従っているだけ。漏れのないようにするのが鳥越の役目だという。当然、褒めることもある。この話をしている時、ルーキーの渡部聖弥が挨拶をしながら、鳥越の元を通り過ぎていった。すると、間髪入れずに鳥越は声を大きくした。
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