3季続けてペナントレース最下位に終わった中日が、今季も苦しい立ち上がりだ。井上一樹新監督を迎えて捲土重来を期したが、ここまで不本意な最下位争いを繰り広げている。中でも深刻なのは、チーム打率が1割台に沈む貧打。だが、そんな打撃陣の救世主になるかもしれない25歳が、覚醒の兆しを見せ始めている。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
ヤクルトの中継ぎ右腕・小澤怜史投手の147キロの速球。シュート回転して中に入ってきたように見えたボールを、中日・ブライト健太左翼手が、両腕をとっさにたたみ込んで振り抜いたバットから、今季1号ホーマーが勝ち越し弾となって、左翼方向へ飛翔していった。
よく晴れた神宮球場の青空を、打球が白い放物線を描いてレフトスタンドめがけて飛んでいくのを眺めながら、私はちょっと懐かしい気持ちになっていた。
眺めている場所も、同じように三塁側ダグアウト上方だったから、ホームランの軌道がそっくりなのも、よくわかった。
もう、そんなに前になるのか。記憶をたどるその先は4年前、2021年になっていた。
その年も、6月の「全日本大学野球選手権大会」は行われていた。

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