これほど涼やかな「プロ初安打」があっただろうか。
3月28日、楽天イーグルスの開幕オリックス戦。スーパールーキーの宗山塁が、敵地・京セラドームでプロの舞台へ一歩を踏み出した。「2番・ショート」でスタメン出場し、1点ビハインドの9回1死三塁のチャンスでアンドレス・マチャドが投じた初球のチェンジアップを鮮やかにライト前に運んだ。
土壇場9回の同点打である。まして開幕戦で新人がいきなり初安打と初打点を記録するのは、球団初のことだった。興奮に沸くベンチを横目に、しかし宗山本人は拳を突き上げることも、頬を緩めることもしなかった。端然としてリードの歩幅を確認し、次の走塁へと、すでに意識を切り替えていた。
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