投内連係練習で一塁ベースカバーに入った阪神・村上(中央)(撮影・亀井 直樹) 
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 これは何かあるな。練習を見てピンときた。選抜決勝から一夜明けた甲子園で、先発投手陣が一塁ベースカバーの練習を繰り返した。それも、併殺で二塁から一塁に転送されたケース、3―6―1の形ばかり取り組んだ。ここまで特化するのは珍しい。才木が種明かしをしてくれた。

 「村上がミスっていたので。僕もそれをしっかり見ていた。そういうミスがないように、村上にはしっかり言っときます(笑い)」

 冗談交じりで振り返った「ミス」は、零封勝ちした開幕戦の4回に起きた。1死一塁。モンテロの一ゴロを、大山が二塁へ送球。二塁ベースカバーの遊撃・木浪の一塁送球を、村上が取り損ねて後ろにそらした(記録は木浪の失策)。併殺のはずが、2死二塁のピンチが残った。同じミスを繰り返さないよう、チームとしてすぐに修正を図った形だ。

 似た出来事があった。3月22日のオリックスとのオープン戦で、富田が送りバントに失敗。その翌日、2軍の投手陣にバント練習が課せられた。1軍クラスが先発した直近の2軍戦4試合は、バントのためにDHに投手を入れている。「投手のバント」という一本の芯が、1、2軍にできたようだ。富田は開幕までにバントの居残り練習をする日があり、ドラフト1位・伊原を練習台にした。その成果か、開幕2戦目に犠打を決めた。

 「凡事徹底」は藤川監督のモットーの一つ。取るべきアウトと、進めるべき走者は、最たる例だろう。そのために問題が出ればすぐに改善する。なあなあにしない指揮官の厳格さが、チームに着実に浸透している。(倉世古 洋平)

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