江川卓氏
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 BS25周年共同企画「今、BSが伝える野球」は8日、BS日テレで【第三夜】の「昭和・平成・令和の巨人ベストナイン~最強選手の最強伝説~」が午後7時から2時間特番で放送され、元巨人エースの江川卓氏(69)がVTR出演。江川氏が思う“巨人歴代No.1投手”が明かされた。

 タレントの中山秀征(57)を中心に元木大介(53)、ビビる大木(50)、「純烈」後上翔太(38)による“ファン目線”で巨人の歴代ベストナインを決定する番組構成。随所で巨人現役選手が選ぶ歴代ベストナインも発表され、有名OBへのインタビューもオンエアされた。

 そのなかでインタビュアーから“巨人歴代No.1投手”を問われた江川氏。

 「名前出したら金田(正一)先輩から堀内(恒夫)先輩から城之内(邦雄)先輩…。いろんな先輩、素晴らしいピッチャーの方いらっしゃるんですけど」と前置きしたうえで「西本という…。一緒にやってた…西本聖(たかし)っていうピッチャーなんですけど」と西本聖氏(68)の名前を挙げた。

 1974年ドラフト外で巨人入りした西本氏は、江川氏より1学年下にあたる。だが、プロ入り前にいろいろあって4年遅れで入ってきた“元祖怪物”江川氏に対して強烈なライバル心を隠そうともせず、投手の二枚看板に成長。定岡正二氏(68)との三本柱で優勝に大きく貢献した。

 足を高く上げるダイナミックな投球フォームで、右打者の胸元に食い込むシュートは超一級品。ドラフト外入団から通算165勝をマークし、現役引退後は阪神、ロッテ、オリックスなどで投手コーチも務めた名投手だ。

 そして、巨人が優勝した1981年、江川は20勝6敗、防御率2.29、221奪三振で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率とセ・リーグ投手4冠を達成。だが、沢村賞を受賞したのは18勝12敗、防御率2.58、126奪三振の西本で、当時は様々な憶測を呼んだこともあった。

 それでも江川氏は誰よりも西本氏の才能、凄さを認めていた。

 「西本のシュートは何が凄いって左ピッチャーのスライダーより曲がるんですよ。こういうとね、嘘っぽいんですよ、ホントに。誰も信じないんですよ。そんなわけないじゃん、右で投げてそんな曲がるわけないじゃんっていうんですけど、ほんっとうに曲がるんですよ。で、曲がり方が、曲がるとだいたいボールって速度落ちるんですけど、西本のシュートは曲がりながら(球速が)増してくるんですよ。だからバッターからすると、入ってきて打とうとするとグググッ!ってくる感じです。押してくる感じなんです、シュートが」と時折笑みを浮かべながら熱弁。

 「それをブルペンで見てて。すっごいなぁと思って。コレ打てないなぁと思って。落合(博満)さんに西本が全部シュートで勝負したら落合さんでも全部ショートゴロですよ。何度打とうとしてもショートゴロってシーンが。それがもう凄く印象に残ってますね」

 強烈なライバル心を向けられながら切磋琢磨してお互いが成長した西本氏。江川氏はそう語って最大級の賛辞を送った。

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